やまとの少しニッチな日記

徒然なるままに~自分の体験談を中心に、思ったことを綴っています。

1円で販売しているスマホを買ってみたところ、オプション付け詐欺じゃないのか?株主総会で質問したい!情弱消費者は騙されてる?

スマートフォン

 ソフトバンク回線の3Gサービス終了が今月末であるはずなのに、回線停止に伴うソフトバンク側の措置により、既に不具合が出始めてきた僕のガラケー。新年を迎えて、ソフトバンクショップに行って相談をしてみたが、ソフトバンクでは今の番号を使い続けることができませんとのそっけない返事をもらい、仕方なく他社への乗り換えに必要となる、MNP予約番号というものを発行してもらった。

 このMNP予約番号の書類の有効期間は14日間とのことだったので、その間に新しい通信事業者を探さなければならないのであるが、携帯ショップは「新春大売り出し」「新春特価」「お年玉セール」といった文字が躍っていて、どこもかしこも盛況だった。

 とにかく、僕は20年以上ガラケーを使っていて、ショップでの契約なんて初めてだから訳がわからない。会場に少しでも近づこうものなら、即座に店員がやってきていろいろと聞いてくる。MNP予約番号を持っている僕は『垂涎の的』、いやそんないいものではない、どうやら『情弱の鴨』に見えたようで説明にも熱が入る。

 今度の携帯、いやスマホと呼んだ方がわかりやすいだろうか。僕がスマホに求めているものは、とにかく安価であること。それでいて、suicaが搭載されていて、アプリをたくさん入れてもいいように128GBのストレージが欲しい。ゲームはしないので高性能は求めないから、スマホの本体に数万円を支払うのも惜しいくらいだ。

 店舗単独型の代理店から家電量販店の中にあるお店、イベント会場にお店をだしているところ等々いろいろと回っているうちに、僕の希望に叶う機種がいくつか見つかった。その中でも一番安くて比較的新しい機種がたったの1円で売られている店があり、ポップを見ていたら例のごとく店員が近寄ってきてマシンガントークがはじまった。

 伝家の宝刀よろしく、MNP予約番号を店員に見せると目の色が変わったようで、いやこれは僕の錯覚かもしれないが・・、とにかく押しが強かった。

 もともとこういう契約の場に着く経験が初めての僕は、言われるままに「はいはい」と返事をしていたら、勝手におすすめの機種の色まで決まってくる有様だった。

 「いやいや、まだ今日はいろいろとスマホを見て回っている段階なので後日改めて」とお断りするも、どうやらどうしても今日、契約して欲しいようだ。

 「まだ、スマホについてよくわからないし、これから調べて考えてみます」

と言っても、あなたにはこの機種がお勧めですと、1円のスマホのいいところを話してくる。しょせん1円のスマホなので、高機能、高性能であるはずがない。いわゆる情弱にお似合いのエントリー機だ。これが僕にお勧め、すなわち僕に似合っている機種だというのであれば、随分と情弱扱いされたものである。いや、そもそも初めてのスマホだったらそうなるか(笑)

 ああだ、こうだと話しているうちに時間が経ってくる。大手量販店も見に行く予定をしていたのに、ここで長時間の足止めを食らっていたら関ヶ原の合戦に遅れた徳川秀忠になってしまうじゃないか。しかももうすぐ夕飯時だし、家に帰らないと。時計を気にしながらそわそわしていたが、そんなことはお構いなしに契約プランの説明まで始まってしまった。

 そもそも、このお店で1円で買える機種がどれなのかが知りたかっただけなのに、機種が決まり、さらに色まで決まり、その上に契約の話までされちゃうとは。

 「今日は遅いし、このあと用事があるので後日また来ます」といってその場を離れようとしたのだが、またしても引き留められて、『後日来るくらいならもう今日契約していったほうが二度手間ではないですよ』と。確かに。住んでいる田舎町から都会まで出てくるのに億劫なのは確かだ。交通費も余分にかかってしまう。

 『身分証明書は?』

 『引き落とし口座のキャッシュカード、通帳、印鑑は?』

 『このMNP予約番号に書かれている番号の3G携帯はありますか?』

 『クレジットカードはありますか?』

 次から次へと要求され、言われるがままに従った。何度も言うようだが、こういう場が初めての僕と百戦錬磨の店員では場数が違う。その場の雰囲気に飲み込まれてしまっても仕方ないのである。

 とんとん拍子に話が進んでいき、いよいよ最後の詰めとなった。この確認事項が終われば、どうやらそのあとショップの店員と交代するようだ。

 ということは、今、目の前にいる女性は、店頭で声掛けしたりビラを配っている客引きだったのかな。そう思いながら契約内容の確認に入った。

 『割引が1年間ありますが、月の途中からでは不公平になりますので、翌月からの割引になります』

 はあぁ。。。そうなんだ。知らなかったな。でも翌月からでも12カ月割引があるから割引総額では損しないな。割引が無くなる頃に契約の見直しをしたいけど、でも、これだったら最低でも13カ月間は今の契約になってしまうな。

 『「スマートパスプレミアム」の契約をしていただきます。今日から30日間は無料ですが、毎月548円ほどかかります。』

 はあぁ。。。そうなんだ。そういうのがついてくるんだ。どんなのかわからないけど、いろいろと特典がありそうだな。ヤフープレミアムみたいなものかな。結局、あれも加入しているだけでずっと使っていなかったけどな。

 『「故障紛失サポート」の契約をしていただきます。無料期間はありません。今月は日割りですが、月額990円かかります。』

 はあぁ。。。1円の端末代に990円の保険って、あり得んでしょ。

 「あ、それ要らないです。持っているクレジットカードにもスマホ保険ついていますし。」と、さすがにこれは要らないと思って断る。

 向こうもそういうことは何度も言われてきているんでしょ。立て板に水のような口調で説得を繰り返す。

 『最初にスマホを持たれたお客さんは、慣れないスマホに必ず落として壊すんです。なので、絶対に入っておいたほうがお得です。画面が割れたり壊れてしまった修理代に何万円も支払わないといけない羽目になるくらいなら、毎月990円の保険料を支払ったほうがいいです。云々・・』

 そうなんだ。初めてスマホを手にした人達はみんな落として壊してしまうんだ。それくらい壊れやすいものなのか。今のガラケーもポケットから何度も落としたことあるけど、使えてるぜ。いや、そもそも1円携帯なんだから何万円もかけて修理しないでしょ。僕だったら絶対にしないな。修理しないから、保険も不要だぜ。

 「いやいや、今の今までそういう説明は受けてないですよ。1円端末に必ずつける必要があるんだったら、最初の説明でそれを言ってくれないと。」と不満を口にする。

 『こういう説明は最後にさせていただいております。』との説明。ああいえば上祐かな。切り返しが上手い。

 「先ほど行ってきた別の店では、支払うのは契約事務手数料だけだって言ってましたけど」

 『その店でも同じです。こういう説明はどこのお店でも最後にするようになっています。』

 はあぁ。。。そうなんだ。確かに先ほどの店では、契約まで進んでいなかったからな。最後にオプションが必要って言われちゃうのかな。

 「わかりました。じゃあ、さきほど行ってきた別の店で確認してきます。ポップを見たけれど、そういう旨の注意書きに気がつかなかったし、もう一度確認してきますわ」

 しかし、事はそう簡単に行かなかった。

 『これは端末代を1円にするには、必ずつけていただくようになっています。これはどこのお店でも同じです。』

 「どこのお店でも同じなのですか?」

 『そうです。』

 はあぁ。。。ここまで言い切られたら折れるしかない。どこでも同じようになるんだったら、どのお店で契約しても同じ結果になるだけだ。そうなると今まで費やした時間が無駄になるし、余計に帰りが遅くなってしまうだけのデメリットしかない。

 オプションを付けることが必須条件で1円で端末を発売しているっていうのであれば、それに従うしかないのだ。

 どうやら1円端末というポップに騙されたようだ。

 『大特価!!豆腐1丁1円』という広告を見ていそいそと桶を持って買いにいったら、「この990円の専用桶に豆腐を入れてセットでの販売となります。専用桶は返していただく必要はなくそのまま使ってください。ただし毎月990円のレンタル料を支払ってください。」と言ってくる悪徳スーパーみたいなものかな。いや、どこでもそうしているのなら、悪徳ではなく、携帯ショップではそういう商習慣が普通なんだろうな。

 かくして、毎月548円のスマートパスプレミアムと990円の故障紛失サポートがついて、通話料金別で毎月2806円也の料金プランが出来上がったのであった。

 今まで通話料を入れても1500円かからなかった携帯維持費が、これからは一切の通話をしなくてもこれまでの2倍、さらに1年後には3倍弱の維持費が必要になるとは、いくらなんでも3Gサービスが終了するとはいえトホホな結果で終わってしまったのである。

 

 ちなみに、情弱でスマホ契約が初体験だった僕は、その後いろいろとネットを駆使して調べて、他の携帯ショップ店もリサーチした結果を踏まえ、今回の契約先にクーリングオフ要件に該当するのではないかと持ち掛け、理不尽とも言える故障紛失サポートオプションの取り外しに成功しております。ショップ側の言い分としては、社内秘なので見せられないが、オプションをつけて売るように通知が来ているから、携帯電話の販売時には必ずオプションをつけて売るように対応していると言ってました。

 一応KDDIの株主である僕としては、あまり詳しくない消費者に対して、虚偽の説明を行なってオプションを付けて販売を行っている代理店があることを知っているのか、また御社はそういう販売をするように通知を出しているのかを株主総会で質問できないものかと密かに考えているところです。