やまとの少しニッチな日記

徒然なるままに~自分の体験談を中心に、思ったことを綴っています。

ハウステンボスの統合型リゾート計画が政府に認定されず

令和4年3月 九州・長崎IR区域整備計画(案)より

グーグルマップより

 今日もまたまたハウステンボス関連のネタになってしまって申し訳ないのだが、「ハウステンボス」の敷地内に長崎県が誘致を目指していたカジノを含む統合型リゾート、いわゆる「IR」について、政府は有識者委員会の審査結果を踏まえて事業計画を認定しないと発表した。

 日本最初のIR誘致を目指して、最終的に区域認定申請を行った自治体は、大阪府・市と長崎県の2か所だったそうで、今年の4月に大阪府・市の整備計画が政府によって正式に認定、長崎県の整備計画は継続審査となっていた。

 有識者委員会は「計画を認定しないことが相当だ」と結論づけており、その理由として、「資金調達の確実性を裏付ける根拠が十分とは言い難い」と指摘したとのこと。

 整備計画では、ハウステンボスの敷地内にカジノ施設のほか、ホテルや国際会議場を設けて年間およそ840万人の来場者を見込んでいたようですが、やはり、ここでもお金の問題が一番だったんですね・・・。

 ただ、僕としてはIRの誘致にはそれほど興味もなく、大いに期待していたわけでもないし、かといって強く反対していたわけでもない。ただ、計画(案)に書かれているゾーニングイメージを最初に見た時には、驚いたものだった。

 ハウステンボスの敷地約32ヘクタールに整備する計画らしいけど、このエリアには、ホテルヨーロッパ、フォレストヴィラ、ホテルデンハーグといった3つのホテルと、パレスハウステンボスという広大な敷地に立派な庭園が造られた美術館として機能している建物も含まれています。

 そして、計画書をよく見てみると、まるで森の中にある別荘地にいるような雰囲気が味わえるフォレストヴィラや、大村湾やヨットハーバーといった素晴らしい海辺の景色が目の前に広がって見えるホテルデンハーグが無くなっており、またパレスハウステンボスの後方に広がる立派なバロック式庭園も無くなっています。

 どれをとってみてもハウステンボスの風景として見慣れたものであり、これらが無くなってしまうのは大きな損失になってしまうのではないかと懸念していたところです。

 一方では、IR計画があるがゆえに踏み込んだ手入れが出来ず、老朽化したままで放置されていたのも事実です。

 ホテルデンハーグが出来てから30年ほど経ちますが、ホテル内の廊下をよく見ると絨毯が黒ずんでいたり、部屋の中にはコンセントが少なかったり、設備の古さも目立ってきてます。また、フォレストヴィラでは、湖に面したコテージのベランダが老朽化で傾斜していたりしました。きっと、IR誘致が決定した際には壊される運命のホテルだということで、手が付けられなかったのだと思います。

 本日、長崎県が提出した区域整備計画を認定しないと決定されたことで、いろいろと協力しながら準備を進めてきたハウステンボスとしては残念な気持ちだと思うのですが、ここは気持ちを切り替えて、早急にこれら老朽化の改善に着手してほしいと思ってます。なんていったって、入場料金を5%以上値上げするんですからね!