長崎県佐世保市にあるハウステンボス(HTB)の経営改善策の発表が行われた。
昨日ブログに書いたとおり、園内にあるホテルデンハーグ(228室)は7月1日から休館となったようだ。
さらに、博物館が集まる営業エリアを閉鎖するとのこと。
博物館が集まる営業エリア・・・
おそらく、ミュージアムスタッド地区のことではないだろうか。
あそこには、カロヨンシンフォニカ、オルゴールファンタジア、アニメワールド/コムタチン・コムタチン ミュージアムなどのパスポート対象施設やシーボルト出島蘭館、柿右衛門ギャラリー、手廻しオルガン工房などの無料施設が密集しているエリアであり、閉鎖による経費削減効果は高いものの、入場料やパスポート料金への反映を行わないと割高感が一層高まってしまう気がする。
従業員約1400人のうちパートなど非正社員と正社員計約350人を削減するとのこと。実に、25パーセントの従業員を減らす考えだ。
これだけ従業員を減らして、サービスの低下を招かないのか非常に心配なところでもある。
これからのハウステンボスの経営方針では、スポーツやガーデニングが楽しめる施設の新設や、環境学習拠点としての機能を強化し「滞在型リゾート施設」への転換に重点的に施策を展開。海外からの修学旅行や国内外の富裕層の集客に力を入れるという発表があった。
理想は高くていいけれど、当面、支援企業の野村プリンシパル・ファイナンス(東京)からの追加支援は受けずに行うとのことで、肝心の資金はどうするのかまったくもって不明である。
そもそも、滞在型リゾート施設への理念はパークのオープン当初から持っているものであり、いまさら「転換」って呼べるものじゃないはずなのに。
また、あえて苦言を呈するならば、富裕層の集客に力を入れる・・・って。
貧乏人の僕が行けなくなるやん! (-_-#)
いやいや、そういうことじゃなくて、ハード面、ソフト面共に、富裕層が納得してお金を落とす器じゃなくなってきているハウステンボスには無理なんじゃないかな。かえって、評判を落とす結果になってしまう気がするんだけどな。
ホテルヨーロッパとホテルデンハーグの二つのホテルは、かつて客室売上単価が日本一に輝くなど、常にトップクラスに君臨したといった栄光が遠い昔の記憶だったように思えてきて仕方無い・・・
その、ホテルデンハーグが休館とは。
オリックスの株価もあかんけど、こっちもあかんな。