やまとの少しニッチな日記

徒然なるままに~自分の体験談を中心に、思ったことを綴っています。

ヤマダ電機の経営に危機感?保有する価値はある?

 『優待名人・桐谷さんが選ぶ“一番おすすめの株主優待株”は「ヤマダ電機」! 優待割引券は日用品の買い物にも使えて、配当+株主優待利回りは最大で13%以上に!』という雑誌記事に踊らされて購入したヤマダ電機の株。なんと2年以上の保有で買物券が年間5,500円分もらえるということで、年間14円の予想配当金と合わせると6,900円。100株購入して53,000円なので、実に13%以上という計算式がそこには書かれていたのだった。これならば、いくら株音痴の僕でも損はしないはずだと思って買ってみたけど、ほどなくして株主優待の縮小が実施され、もう何年も持っているのに年間1500円分の買物券と年間12円の配当金と合わせて2700円。購入時より15,000円以上の評価損なので、利回りは13%どころか、未だにマイナス利回りを維持し続けているクソ株ぶりだ。

 家電王者と言われたヤマダ電機の凋落について2021年9月2日のブログにも書いたとおりだが、ここにきてまたもや修理保証サービスの「New The安心」が「ヤマダあんしん保証」にサービス名称が変更されるとともに、その特典・保証内容も改定されたのだった。

 他社で購入した商品が対象外になったことや、これまで無修理特典としてあった年会費最大20%引きがなくなり、僕にとっては実質の値上げだ。いままで「New The安心」を継続してきたのも、2カ月に1枚の500円分の割引券が貰えていたからなのだが、実質負担額が増えたことでそのメリットも消滅してしまった。

 この割引券、最近の僕にとっては非常に使いづらいものとなっていたので、毎回使うのに苦労していたのだ。というのも、そもそもヤマダ電機の店舗に足を運ばなくてはならないのが苦痛だ。これまでは、会社帰りに立ち寄ることもできたのだが、退職してからはわざわざ遠い店まで出かけることはガソリンの無駄遣いの何物でもない。

 さらに、出かけていっても500円で買えるような手ごろな商品がない。これまでお菓子や日用品が売り場にあって、その中から無理やり選んでいたのにいつの間にかお菓子や日用品は撤去されてしまったのだ。家電製品といっても2か月に1度も買いたい商品があるわけでもないし、何よりも高い。乾電池や電球といった小物類はビックカメラAmazon等のネットショッピングのほうが安くて手間もかからないのだ。

 そういうわけで、そろそろこの「New The安心」も解約する潮時なのかなって思っていたところに、ちょっと気になる出来事があった。

 僕の趣味の一つにオーディオがあり、かつてはいろんな会社の音響製品を組み合わせて楽しんでいた時期もあった。その際、アンプとスピーカーとを結ぶスピーカーコードをオーディオショップで何度か買い替えていたのだが、いつもメートル単位の切り売りで購入していた。メートル単位で購入する商品は、スピーカーコードに限らず、ホームセンターなどで布地やビニールシート等、何度か経験しているが、たいていの店員さんは、僕が指定したメートルより少し余分に切ってくれていたのだ。

 ところが、今回ヤマダ電機でスピーカーコードを3メートル分買おうとしたら、店員さんが一生懸命になってコードをじっくりと見ているのだ。結構長い時間見ているので、何をしているのか聞いてみたら、「コードには1メートルごとに数字が書いてあるので探している」とのこと。そこで切れば、わざわざ測らなくても切ることができるので、そうしているらしい。

 なるほど。

 でも、探すのに非常に時間がかかっている。そもそもデザインが損なわれるため、目立たないように小さく書かれているのを探すのは大変だと思う。

 ようやく見つかった。でも、既に切られている端からの長さはどうみても1メートルもないじゃん・・・。

 僕の経験からすると、そのことは不思議でもなんでもなかった。注文を受けた長さより少し余裕を持たせて切るので、そもそも1メートル間隔でつけられている目盛りなんて無視していると思っていたからである。

 『ほらね!やっぱり他の店員は目盛りできちっと切って売っていないんだよ!』と僕は心の中で思った。

 でも、目の前の店員は違った。

 どうしても目盛りで切らないと気が済まないらしい。

 僕が注文した3メートルの長さにするため、中途半端な長さになっているコードを目盛りの位置でばっさり切り捨ててしまったのだ。

 勿体ない話だ。50センチもないような短いスピーカーコードなんて使い道がないだろうに。いや、そもそもこの店員、どうして「3m」という長さにこだわるんだろう。余裕をみて少し多めに切るという発想はないのだろうか。もし、僕が受け取ったコードが3mじゃなくて、2メートル99センチ9ミリだったらどうするんだろう。「3メートルじゃないから返品します」って文句を言ってもいいのかな。

 まあ、世の中にはガソリンなんか指定した数量でしか売ってくれないし、それを超えるとその分だけ余分にお金もかかるしな。きっちりとすることが悪いとは思わない。

 しかし、今まで僕が経験してきたスピーカーコードの量り売りと違う方式で対応してくるヤマダ電機に衝撃を受けたのと、普通にメジャーで測った後で余分にポチっと切ってサービスしてくれる他店の10倍以上も時間を費やし、『1ミリたりともお客に得をさせないぞ』と息巻いているこの店員の対応を見てて、なんだかなぁと嫌な気分になっただけである。

 ヤマダ電機、相当経営が苦しいのかな。