今度の大阪・関西万博での外国パビリオン建設に示されたのは「タイプX」だってさ。
この「タイプX」とは、海外パビリオンの建設を短縮するために、日本国際博覧会協会がプレハブ工法で建てた簡易施設に、参加国が装飾する建設方法らしい。参加国が自前で建設する「タイプA」のパビリオンの建設手続きが進んでいないことから提案されたのですが、現時点では1か国が「タイプA」から「タイプX」に転換しただけで、まだまだ「タイプA」のまま頑張りたい国が多そうです。
しかし名称が「タイプX」とは、いかにも最終手段という感じがするのですが、選択する側としては、このいかにもっていう名称に抵抗感があるのではないでしょうか。
これまで、「タイプA」「タイプB」「タイプC」の選択肢があって、そこからどれにするのか選ばせていたのであったのなら、今度の追加提案は「タイプD」でも良かったのでは?って思ってしまうんですけど。
だって、変更する先が「タイプX」じゃあ、いきなり最終手段に変更というように受け取られてしまい、その国の威厳とかプライドっていうものが邪魔してしまうのではないでしょうかと邪推してしまいます。
でも、まだ後ろにはYとZが控えているので、「タイプZ」じゃなかっただけマシなのかもなw
この大阪・関西万博、いろいろと問題が出てきているようなんだけど、民間パビリオンなどの建設については順調に進んでいるらしいです。ただ、海外パビリオン建設の着工が遅れていて、極めて厳しい状況に置かれているとしか情報が伝わってこないんですが、中止したほうがいいという世論も出てくる中でどのように進めていくつもりなんでしょうか。
なんか、夏休みが終わって新学期がはじまろうとしているのに、夏休みの宿題に全然手を付けていない状態で、「オール家族でがんばろう!」って家長が声をあげているような感じだわ。
さて、ここで一つのデータを。
これまでに日本で開催された入場者数歴代2位の大阪万博と21世紀に入って日本で開催された愛知万博と、入場者数歴代1位の上海万博と、今度開催予定の大阪・関西万博の会場の広さを比較してみました。
1970年 大阪万博 330ha
2005年 愛知万博 173ha
2010年 上海万博 523ha
2025年 大阪・関西万博 155ha
大阪・関西万博の会場の広さは、ハウステンボスの広さとほぼ同じですね。愛知万博よりも狭そうですが、愛知万博は海上の森の面積がかなりあったので、パビリオンの建設可能面積で言えば大阪・関西万博のほうが広いと思います。ただ、1970年の大阪万博は、今回の2倍の面積がありますね。エキスポランドや日本庭園があったので敷地に余裕があったと思いますが、会場が広いほうが気持ちいいと思いますよ。暑い夏を過ごすための施設もいろいろと作りやすいですし、パビリオンとの間隔を広く取れれば、並ぶためのスペースも工夫しやすいでしょう。しかし、上海万博の523haにはビックリです。今思うと、たしかに移動にバスを使わないと途中で疲れて嫌になるっていうくらい、端から端までの移動距離は半端なくありました。
愛知万博よりも入場者数が多くなる見込みなのだから、もう少し会場が広ければよかったのではないかと思います。でないと、ひどい混雑状態になっちゃって、来場者の満足度も低下しちゃうのではないかと危惧します。
来場者数のデータ
1970年 大阪万博 64,218,770人←3000万人(目標)
2005年 愛知万博 22,049,544人←1500万人(目標)
2010年 上海万博 73,085,000人←7000万人(目標)
2025年 大阪・関西万博 28,000,000人(目標)
6400万人余りを集客した大阪万博の目標入場者数は、たった3000万人だったとは。