6月19日に最初の1本が実ってから、これまで毎日のように実をつけていた僕の家庭菜園に植えた3株のきゅうり達。
多い日には10本以上も収穫できるから、まったく消費が追い付かずに冷蔵庫の野菜室にごろごろと転がっているほどで、どうやって消費しようかと頭を悩ませていたのも、もうすぐ遠い過去の話になりそうである。
というのも、連日の猛暑のせいなのか、それともケチって肥料を十分に与えなかったからなのか、それとも日照りで水不足だったせいなのか、それとももう寿命だったのか、それとも・・・・
兎に角、見ての通り数多くの葉っぱが茶色に変色して枯れ落ちてしまい、株自体に元気がない。
そう、好決算を発表しているにも関わらず、大きく値をさげたJT株のように。5000円台を目指してもっと元気を出して欲しいと思っているのに、思い通りにはいかないものである・・・・。
いや、今日は株の話ではなく、家庭菜園で植えたきゅうりの株の話。
何故に素人の家庭菜園のこと。どうしてこうなったのかは特定できないし、たとえ特定できたとしても果たして翌年に向けて改善できるかどうかもわからないという、結構アバウトな農作業を楽しんでいる僕にとっては今更どうなることでもできない。
毎日黄色い花が咲いていたが、最近は咲かずに枯れてしまうことも多くなった。
今後、たくさん実ることは期待できない状態になってしまったきゅうりの株を眺めながら僕はこう思った。
『あればあれでたくさん採れて困ることもあったけれど、もうすぐ無くなってしまうとなると案外寂しく感じるもんだな。いままであれだけ楽しませてくれてたのに、むしろそのことを疎ましく思ってしまっていたなんて・・・。この気持ちって、もしかすると、あれやこれやと毎日付きまとって世話をやいていた彼女が急によそよそしくなり、自分に興味を示さなくなって去っていく時の心境に似ているのかも知れない。』
・・・そんな経験ないから、あくまで憶測に過ぎないのだが。