今回の沖縄旅行のちょうど1年前に同じように那覇市内を観光して回っている。その時に、令和元年に発生した火災により正殿などの施設が焼失した首里城にも行ったのだが、そこに展示してあった万国津梁の鐘は、沖縄県立博物館所蔵の実物をもとに西暦2000年に鋳造当時の状態に複製したものだった。
じゃあ、本物を博物館に見に行こうと思ったのだが、結局滞在中に時間がとれずに、見学はお預けとなっていたものである。
あれから1年・・・・
ようやくその時がやってきた。
実際の万国津梁の鐘は琉球王国時代の1458年に尚泰久王が鋳造させた和鐘で、首里城正殿の前にかけられていたそうだが、第二次世界大戦における沖縄戦の戦火にのまれて真っ黒に焼けており、いくつかの銃痕も残されているものの、奇跡的に今、こうして僕の目の前に展示されているのだ。
確かに黒っぽいな。まるで日焼けした僕の肌のようだ。それに、鐘の表面にはいくつかの傷跡もついているし、貫通しているのもあった。痛々しい・・・。
手を伸ばせば触れることが出来そうな鐘を見入っていると、いきなり「ゴーン、ゴーン」という鐘の音が館内に響いた。なんでも、毎時0分と30分にこの鐘の打音を録音したのを流して音の展示まで行っているようだ。なんと素晴らしい博物館だ!
他にも展示作品として興味を持ったのがこれ。
1973年5月に開催された沖縄特別国民体育大会こと若夏国体。そして、その2年後の1975年に開催された沖縄国際海洋博覧会こと海洋博。
ちなみに、三重県ではこの海洋博が行われた1975年に、三重県では初めての国体が開催されました。沖縄で開催された若夏国体の2年後だったんですね・・・。
で、この若夏国体の文字をみて、思わず2021年に三重県で開催する予定だった「三重とこわか国体」を思い出してしまいました。とこわかは「常若」と書きます。
1972年5月の沖縄返還以降、様々な復帰記念事業が行われたことがよくわかります。
まだまだ見どころがたくさんある博物館でしたが、このおきみゅーで一つだけ気になることがありました。
実はおきみゅーまで一生懸命歩いてきたので、喉が渇いていたのです。ちょうど入館する手前に自動販売機が設置されており、そこでは沖縄県産のシークワーサーエキスが入ったDA・KA・RAがありました。
これ幸いと思って買い求め、少し飲んでから館内に入ろうとしたその時です。
「館内飲食禁止」の看板が。そりゃ当然でしょ。特に美術館や博物館等の作品が展示してあるような公共の建物では普通よく目にする看板です。
でも、さらに注意書きがあって、
「ペットボトルも館内への持ち込みを禁止します。」
え!?これ、ダメなの?
館内って、この扉から先のことだよね。持ち込み禁止って・・・
ひどいな。
買う前に言ってくれよ。もう買っちゃったじゃん。
しかも600mlだし。
自販機の目立つ場所に、「ペットボトルの館内への持込禁止!」って貼っておいてほしかったな。そしたら、今、160円出して買わなかっただろうし。
これだけ熱中症対策が叫ばれているなかで、館内への持ち込み禁止っていうのはちょっと考えてほしいものだと思いました。
で、ペットボトルの持ち込みは禁止でしたが、その代わりと言っては何ですが、ちゃんと代替措置も書かれておりました。
「館内の吸水機をご利用ください」って。
んー、沖縄県は給水機じゃなくて吸水機って言うのか。余計に喉が渇きそうだな。
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