夏が好きだ!
なぜか夏が好き!
その夏も、もうすぐ終わろうとしている、連日の猛暑でまだまだだと思っていても、確実に次の季節の秋が近づいてきているのだ。
それは、家庭菜園をしていると、夏野菜の収穫が減っていくことで実感できる。
みてごらん、今日の収穫量を。
日に日に夏野菜の収穫が終わっていく。もう、きゅうりもトマトも取れない。ナスは穴ぼこだらけでしわしわのナスしかとれない。ピーマンも小さくて丸く変形したのが多くなってきてる。モロヘイヤには黄色の花が咲き出している。まあ、これらは僕の家庭菜園の実情であって、すべての畑の作物がこうなっているとは口が裂けても言えない。きっとこれらの現象は僕の技術のなさからくる実情に過ぎないからだ。
でも、やっぱり夏は終わりを告げている。あのやかましかったアブラセミやクマゼミの鳴き声が、いつのまにかツクツクボウシの鳴き声になっている。子供の頃、ツクツクボウシが高い木の上の方で鳴きだすと、そろそろ夏休みの宿題を片づけなきゃと思ったものだ。
夏が好きなのは、毎年のように沖縄へ遊びに行っていたせいかも知れない。昼はリゾートホテルでゆっくりとくつろぎ、朝夕にプライベートビーチでマリンスポーツを楽しむ。本土より一足早く沖縄で夏を味わってくるという快感。ビーチはカラフルな水着をまとった女性の姿と太陽に照らされた白い砂浜で、まともに目も明けられないくらい眩しかったのを覚えている。多分、こういった楽しい記憶が蓄積されていって、夏が好きって言えるようになったんだと思う。まあ、野良仕事をするようになって近年の異常とも言える暑さには閉口しているのだが。
ところで、THE BOOMの歌う「島唄」っていう曲をご存知だろうか。僕は曲そのものは昔から今まで度々聞いたことがあるし、THE BOOMっていうグループも名前だけは知っていた。ちなみに、ハウステンボスのカウントダウンパーティーでTHE BOOMの名前を見た記憶があるので、その時にリアルで舞台上で歌う姿を見て、この曲も聴いていたのかもしれないが、全く記憶が残っていないのがいささか残念である。
今回、沖縄のことを少し知りたいと思い、「沖縄のことを聞かせてください」という本を図書館で借りてきた。著作者は宮沢和史さんという人で、ファンには申し訳ないが本書を読むまで誰なのかわかからなかったんですが、THE BOOMのメンバーの一員で、島唄の作詞作曲者だったんですね~。
『島唄』が生まれたきっかけなどがいろいろと書いてあって、その中で宮沢さんが『すべての歌詞をダブルミーニングにすることにした。』と語っていたんです。
言葉の意味さえわからない僕。
本書は分かり易く解説されていた。
『表面上は嵐を前にした沖縄の情景を描きながら、その歌詞の一行、一語のすべてに真の意味ーーー沖縄戦の悲劇と不条理と怒りをきちんと織り込んで・・・』とある。
さらに琉球音階を使うのは失礼だと思った歌詞の一部分では、三線の伴奏も弾かないようにして西洋音階で作り上げているとのこと。
本を読み終えた僕は、改めて「島唄」を聴いてみた。
沖縄のリゾート地の西海岸には何度も出向いたことがあるが、南部に足を運んだのは数えるくらいしかない。それでも去年は旧海軍司令部壕や対馬丸記念館に行き、今年は県立博物館を見学するなど、少しは沖縄の歴史について学び直そうとしている中で、この本を読んで知った島唄の歌詞の意味について考えさせられた1日でした。