なんとも奇妙なタイトル。
先日書いた映画のタイトルではありません。(笑)
文字通り、松の木のお話です。
今年の夏は、いや、もう去年の夏だ、異常に暑かった。
家の庭の草も、伸び放題。
余りの暑さに草取りができず、夏の盛りにどんどんと伸びていったのであった。
そして、気が付いたら庭の中央に鎮座していた大きな松の木の一部が赤茶けているじゃないですか。
暑さのせいで枯れかけたのかな。
一生懸命水をやったけれど、残念ながらすべての松葉が茶色く変色してしまった。
もはや、枯れ木だわ。そして暑い夏は終わり、この冬まで、庭の中央でぽつりと一本、
枯れたまま松の木が立っていた。
先日、庭師にこの松の木を切ってもらった。
庭の盛り土から幹が蛇行して伸びていたので、地面に近い部分の幹と切り株だけが残された。
切るのはあっという間。
今まで見えていた松の木がなくなったので、部屋から見る風景の印象が変わってしまった。
どこか寂しい。
あればあったで、手入れも大変な松の木だったのだが、いざ消えてしまうと、やはり寂しいもんだ。
一本の松の木のあった場所はぽっかりと開いた空間になってしまったが、どうやら俺の心の中にもぽっかりと穴が開いたようだ。