少し前の記事になるが、野村證券の予想では、来年3月までの日経平均株価の上振れ余地としては3万8000円を想定していると載っていた。
また、38,000円だってさ。これで目にしたのは何回目だろう。
今から2年以上前の2021年2月に、年末には35,000円を超えてくるという記事が踊っていた。結果はご存知のとおり。笛吹けど踊らず。
その年末に、またしても『2022年、日本株は「黄金時代」へ…日経平均「3万8000円」の“バブル相場”がやってくる!』っていう記事が載っていた。
もう、2023年なんですけど、一体いつになったら日経平均「3万8000円」の“バブル相場”になるんでしょうね。
そして、今回の野村證券が発表した予想記事。
まあ、「上振れ余地としては~」との記載だから、たとえ予想が外れたとしても言い訳ができるようになっている。
こんな予想しかできないから、野村證券の株価は20年以上経っても上昇しないで、ずっと低迷し続けているんだと思う。21世紀初頭に3000円以上していた株価も、いまじゃ80%OFFの大バーゲンセール中。500円程度の安値でもなかなか売れないでいる。もっと真剣に日本株の将来について専門家らしく予想して欲しいと願うばかりである。
ちなみに日経平均株価は、これまでにも『もうすぐ史上最高値を更新する』って何度も言われてきているのに、バブル経済絶頂期の1989年に付けた史上最高値3万8957円を未だに超えていないのは有名な話。
おそるべし、バブル経済。
そういえば、少し前の新聞にちょっと気になる記事が載っていた。
それは、総務省が出した情報通信白書によると、SNSには自分の意見や考え方に近い情報が表示されやすいことを「知っている」と回答した人の割合が4割弱にとどまったという。
え!?
ホンマかいな。『自分の意見や考え方に近い情報が表示されやすい』って。
それは、知らなかったな。やばい。情弱になっちゃうじゃん。
グーグルで自分の関心がある商品を検索すると、しばらくの間ずっとその商品がネット記事の広告欄に表示されたり、いつも関心がある記事ばかり出てくるグーグルニュースっていうことは知っていたけれど、まさか自分の意見や考え方に近い情報まで表示されるようになっているとは思いもしなかったな。
プラットフォーム企業が、その人に関心のありそうな情報を選別して配信するっていうのは、自社のSNSなどの利用時間をできるだけ長引かせ、広告媒体としての価値を上げようとしているからなんだけど、『自分の意見や考え方に近い情報が表示されやすい』って、そこまで分析して表示しているんかな、ちょっと信じられないわ。
例えば、僕が大阪・関西万博の開催に反対!!!なんていうブログばかり書いていたら、ツイッターにはそれに同調する人のつぶやきばかりがあふれかえるようになるんだろうか。まあ、万博好きの僕に限って言えば、そんな記事を書くわけないけどな。
で、自分の意見や考え方に近い情報が表示されやすいようになった結果、利用者が自分好みの情報に囲まれるデジタル環境「フィルターバブル」が形成されるんだってさ。
その弊害は?
『異論や別の視点に降れる機会が失われること』だそうで、『ものの見方が偏れば社会の分断に拍車がかかる』らしい。
ん~~、フィルターバブル、恐ろしや。
「バブル経済」も「フィルターバブル」もどっちも恐ろしい。
でも僕にとっては、同じバブルならバブル経済のほうに遭遇してみたいかも。