クアラルンプールからの帰国便に搭乗。夜遅くの出発で、翌朝に日本に到着する便だ。
機内で過ごす時間はゆうに6時間以上ある。深夜の飛行なので普通ならば睡眠となるのだが、今回は映画を見て過ごすことにした。
クアラルンプールを発ってしばらくしてから、日本映画の中から選択した作品は、進撃の巨人だ。
機内映画なので、最新の映画も放映されているのが嬉しい。
ヘッドホンを持参した高品質?のイヤホンに替え、早速進撃の巨人を見る。
この作品はアニメでも見ているので、だいたいのストーリーは知っている。しかし、アニメと違って今回は実写版だ。
しばらく見ていると、巨人が登場!! 逃げ惑う人間達を食べだした。。。
いやいや・・・実写だからなぁ。。。 なんかなまなましいな・・・この映画。
大きな口に人間が放り込まれて、かみ砕かれる。血しぶきが飛ぶ。
う〜ん、なんだかな。
映画を見ている途中で、機内食が配られる時間になった。
夜も遅いので、軽食だ。
ラップに包まれた生ハムがのせられたコッペパンが配られた。
映画を見ながら、生ハムのパンをかじる。
画面では、巨人が人間を食べていて、食いちぎられた足が地上に落ちる。
なんか美味しくないな・・・。
完全に、映画の選択をミスってしまったぜ。 ^^;
あの映画は、肉をほおばりながら観るもんじゃないな。
これが俺の出した結論だ。
ちょっと後悔しながら、次の映画の選択に入る。
もう真夜中だ。
ゆっくりとみられるのがいいなぁ・・・
ということで選んだのが、あん。
静かなストーリーで、セリフもおとなしい。
つい、うとうととなる。
でも、夜中の飛行機にはこんな映画がいい。
機内は照明が消されているため真っ暗だ。
なんか映画館にいるような雰囲気。
眠いながらも、映画の中に引きこまれていってしまう。
いよいよ、映画もクライマックスにさしかかる。
いや、これはまずい。。 非常にまずいことになった。
主人公の心情を察するとギュッと胸が痛くなる。
樹木希林の演技が光るなぁ。。 なんか、無性に悲しくなってくるぜ。
樹木希林が演じた主人公が亡くなり、それまで使っていた道具が画面に映し出された時が感動のピークだったな。
いや〜、機内が暗くて良かったぜ。
うん。本当に良かった。
今回の飛行機の旅は、このまま眠りにつくことにしよっと。