やまとの少しニッチな日記

徒然なるままに~自分の体験談を中心に、思ったことを綴っています。

ホエールウォッチング(その7)


沖縄県那覇市から離島行きの船に乗船。船の中は空いていた。
高速船なので、ここから約35分程の船旅である。

船の2階席に乗り込み、荷物を傍らに置いた。
何度も来ていると見える景色も見飽きてくるものだが、これから始まるホエールウォッチングへの期待もあり、なんだかワクワクしてくる。

狭い船の上を行ったり来たり歩きながら、船から見える景色をしばし楽しむ。港をまたぐように架けられている大橋の姿がきれいだ。

ふと視線を感じて、そのほうを向く。
離島行きの船には似つかわない背広姿の男性の姿がそこにあった。

ん?・・・ヽ(~〜~ )ノ ハテ?  どこかで会ったような顔。

しばらく考えてから、はたと気づいた。

そうだ!お隣に座っていた方だ。
セントレアから那覇までの飛行機の中、窓側に座っている僕の隣に座っていた男性の方だったのだ。

離島にわたるのに不自然な背広姿だったので、挨拶がてらにちょっと話しかけてみた。

その方は、岩手県にある大学の関係者で、毎年この沖縄の離島にて野球部のキャンプを行っているために、今日はここに来たとのこと。

花巻空港からセントレア経由で沖縄まで。いわゆる、東北から沖縄までひとっ飛びっていう感じなので、相当暑く感じるのではないだろうか。

実際、夕方の4時だというのに暖かい。船外に立って潮風を浴びているのに寒いという感じはしないのである。

花巻空港・・・。昔、旅行したことのある場所。「銀河鉄道の夜」や「雨ニモマケズ」で有名な宮沢賢治のふるさとでもある。
また、前の5千円札の肖像画として有名な新渡戸稲造の記念館がある場所としても有名だ。

その人とは、花巻のこととか沖縄の離島のことを話題にしていろいろと話が弾んだ。

船の椅子に座ることなくずっとデッキで立ち話が続けられたので、少々船酔いが。^^;

それでも、『もしかするとクジラに遭遇できるかも知れないですよ』と教えられ、話をしながらも目線は遠くの水平線を一生懸命追い続け、少しでも船酔いの事から気を紛らわせようとしたのであった。

・・・・・昔の思い出がよみがえる。

花巻からバスに乗って盛岡にも行ったしな。盛岡ではわんこそばも食べたっけ。南部鉄器も見てきたし、余り美味しくないせんべいも買ってきたっけ。

そうそう、花巻温泉に宿泊しようとして観光協会に出向いたら、花巻にはもっといろんな温泉があるよって紹介されちゃって、結局 鉛温泉っていう辺鄙な温泉宿のお風呂がとってもユニークだったので、そこに泊まったっけ。

そのお風呂、白猿の湯といって、深さが1メートル以上あるから立って入浴します。もちろん源泉が下からこんこんとわき出ているので、体に良さそうですし、普段とは違う入浴方法だから、なんとも言えない不思議な入浴体験でした。


船が揺れて、ふと現実に引き戻される・・・・・。

船の上の男性に、鉛温泉に宿泊しましたよってお話したところ、立ってはいるお風呂ですよねってすぐに返事が返ってきました。

その温泉宿は「藤三旅館」と言う名前だったのですが、船の上の男性に「とうさん旅館」だったかな?って尋ねたら、「ふじさん旅館」ですねって訂正されちゃいました。

とうさん旅館・・・・・

倒産・・・・

やばい、オリックスのことだわ、これ。

ついに下落率・・・95パーセントを達成!
持ち金が20分の1になっちゃいました。