やまとの少しニッチな日記

徒然なるままに~自分の体験談を中心に、思ったことを綴っています。

 愛・地球博「三重県の日」について

愛知万博 三重県の日


8月29日は2005年日本国際博覧会愛・地球博」にて、『長久手会場EXPOドームが「三重県」になる。』のキャッチフレーズで、11時から20時までの実に9時間にわたってEXPOドームで三重県の日の催し物が繰り広げられました。

今日は、その催しを見てきた感想を少し。

ドームへの入場は整理券が必要ということで、9時からドーム前で配布するのに、朝1番で並びました。9時過ぎに整理券をゲット。10時から先着1500名様に三重県産品をもれなくプレゼントと書かれていたので、10時過ぎにはドームに入場しました。景品の引換時刻は12時30分以降ということなので、どんなものがもらえるのか楽しみに待ちました。

11時に開始なのですが、それまでに入場してすぐのところで和太鼓や餅つきのパフォーマンスを行っていました。

いよいよオープニングです。雅楽の音楽、お木曳き行事、斎王行列と続き、県知事と県議会議長の挨拶がありました。

途中からステージ上に設営された「おもてなし横丁」の除幕式があり、観客はステージに上がって自由にその横丁に行くことができました。街道町屋をモチーフにしたおもてなし横丁では展示や実演を行うコーナーとして、伊勢型紙や万古焼きの紹介と実演・体験コーナー、三重ブランドの紹介、世界遺産に登録された熊野古道の紹介などが行われておりました。

アリーナでは、マーチングバンド、伊勢音頭、伊勢えびみこしが順番に繰り広げられており、多数の出演者達がお祭り気分で披露しておりました。

また、三重県ゆかりの人物として、グリンピース、桂福団治、矢吹紫帆、KUNI−KENらが出演したようです。。。

ようです・・・って、実際見ていないので、出演したのかどうかは不明です。しかし、いったい誰なんだろう、この人達。三重県人の僕でも知らないや・・・。

山口県波田陽区、千葉県はミッキーマウス大阪府中川家茨城県はオカリナ奏者の宗次郎と著名人が続いていたのに、三重県の日になったとたん、あれれ・・・。(T_T)

しかし、暑い。催し物が素晴らしくて熱気があるという意味ではない。日中のドームの中は蒸し風呂状態。入り口でいただいた袋入りの氷がすぐに溶けて水になっていってしまうほどだ。このドームの熱気に負けず劣らず催し物を見ている観客もフィーバーしておればいいのだが、そこは全国的に有名な祭りではないという寂しさ。同じような太鼓演奏がだらだらと続くと、見ているほうも参ってくる。

12時30分に三重県産品のプレゼント引換がはじまると、ぞろぞろと席を立つ人が目立ちはじめました。

ステージでは、おもてなし横丁が繰り広げられ、アリーナでは伝統の祭りが行われ、そしてドーム出口では県産品の引換が行われているといった、もうなんでもありの状態。

おもてなし横丁。アイデアはいんだけど、ドームの観客3000人を対象とするには中途半端ですね。万古焼きの絵付け体験は50個、配布うちわはすぐになくなり、アンケートも同時に記載できるのが2〜3人づつなので、粗品をもらう人で長蛇の列、伊勢型紙の体験も時間がかかるので、なかなか順番が回ってこないといったありさま。ステージ上が混雑するので入場制限がかけられており、ステージに登りたい人の列が遙か後方までずらりと続いておりました。

一方、アリーナで行われる催しなのですが、あのドームの観客席の中央には壁があるため、後方の観客席からは壁がじゃまをしてアリーナの全体を見ることはできません。また、位置的に低いので、前方席では前の人がじゃまをしてよく見えません。それに、照明灯がないため暗い。確かにアリーナを使うという奇抜なアイデアはよかったのですが、どうやら世界祝祭博で使っていたサンアリーナとEXPOドームを同じようなものだと思いこんでいたのではないでしょうか。

1時をまわったころ、しばらく催し物がなかったので昼食をとりに外にでることにしました。
このとき三重県産品を引き替えることにしました。最初は米を3合配ってました。でも、ごく少数だけ配ったようです。次に配られていたのが、なんとベビースターラーメン一袋とひじき20グラム。 (^_^;)\(・_・) オイオイ

係の人に聞きました。このあと、配布する種類が変わるのですか?

いいえ、かわりません。最初だけ違うのを配ってましたが、あとは全部これです。

あ、そうですか。。。

素敵な三重県産品を期待していたのに、お菓子のベビースターラーメンか。たしかに、三重県で製造しているのには違いないけどな。ちょっと悲しくなりました。


このあとに催されるプログラムをみても、太鼓と踊りばかり。たしかに、交流と伝統をテーマに伝統芸能やお祭りで三重県を紹介するという趣旨通りではありますが、同じ祭りでも祇園、葵、ねぶた、花笠、竿灯、阿波踊り・・・といった日本でも有数のお祭りの披露であれば集客効果があるのかもしれないが、地元の祭りを万博で披露してもな。。。
そりゃ、三重県からやってきた地元の観客はみなさん喜んでいたのかもしれませんが、夕方から夜にかけてドームの中にいた人達って、500人いたのかな。とにかく、空席が目立ちました。しかも、残っていた人達は、祭りに出演している知人が多かったように思います。

9時間という長い時間ではありましたが、同じようなものをずらりと並べ、さあ見てくださいでは、ほとんどの観客は満足できないのではないでしょうか。

同じ祭りを行うにしても、日本一やかましいと言われている桑名の石取り祭りや四日市の大入道なんかで外国人の度肝を抜かしてやったほうが良かったんじゃない!?と思いました。

折角の万博なんだから、世界的に有名な鈴鹿のF1を華麗にアレンジして、世界中にアピールすればどうだったんだろう。歴代レースクイーンを揃えるとか・・・。しかし、何十年も前のレースクイーンが当時の姿で登場したら。。。想像したくないなぁ・・・

ステージ正面のスクリーンに鈴鹿サーキットのレーシングコースを映し、左右のディスプレイはマシンのサイドミラー扱いにし、ドームの音響装置を使って爆音とともに時速300キロで爆走するF1マシンの走行体験を観客席全員でやっちゃうとか。

夢のスポーツカーとしてのホンダNSXや低公害エンジンを搭載し市民の足として親しまれたシビック、低燃費車として一世を風靡したCITY、そして往年の名車であるN360やS800といったホンダ車をもってきて、トヨタ博覧会と揶揄されている愛・地球博に一矢を報いるとか。

長島温泉、湯の山温泉榊原温泉、鳥羽の温泉などなど、三重県各地からそれぞれ自慢の湯を持ってきて、疲れた足をそれぞれの湯に浸していただいて、ゆっくりとくつろいで楽しんでもらうとか。もちろん、暖まった体にどうぞ!と、赤福氷をちゃっかりと宣伝しておくのもいいだろう。

おっと、全国的に有名な赤福もあった。愛・地球博の北ゲート付近で販売している赤福を、実演を兼ねてドームで販売するっていうのはどうか。こうなりゃ、赤福だけでなく、へんば餅や二軒茶屋餅、くうや餅、 まつかさ餅、 おきん茶屋餅、さわ餅、安永餅、志ら玉、関の戸、なが餅等々・・この際だからいっぱい出店してもらおう。

三重の県産品で松田食品のベビースターラーメンが出るのなら、マスヤのおにぎりせんべい、井村屋のあずきバーや肉まんあんまんが出てきてもおかしくないな。ついでに、東京の人にも喜んでもらえるよう、井村屋が外食産業として展開しているアンナミラーズにもご登場願おう。もちろん、あのオレンジ色のレストランコスチュームを身にまとった女性達がたくさん・・・。あれれ、レースクイーンといい、アンミラといい、いつの間にかドームがコスプレサミットの会場になってしまったな。

でも、やっぱり三重の特産品といえば松阪肉や伊賀牛、もくもくのソーセージ、蛤、伊勢エビ、鮑、サザエといった魚介類でしょう。これらをぜ〜〜んぶ大盤振る舞いして三重ブランドをアピールし、確固たる地位を築けばよかったのに。

まぁ、過ぎてしまったことは仕方ない。29日が三重県の日というので期待して出かけていったのだが、少々期待はずれだったことは確かである。
もっとも、ドームのフィナーレをかざった志摩市の伊勢えび祭りにおいて、観客席まで踊り子がやってきたり、アリーナで観客を巻き込んでみんなが一緒になって踊るシーンを見ることができ、こういうことが、人と人とが交わり交流の舞台となってきた三重県をアピールできる催しではないかと思えたことが唯一の救いでした。





公式入場者数(2日最終)
入場者数: 168,324人
総入場者数: 17,268,856人