やまとの少しニッチな日記

徒然なるままに~自分の体験談を中心に、思ったことを綴っています。

 愛・地球博(愛知万博)の「迷子」と「迷い人」

中日新聞の記事に載っていた言葉です。
迷子というのはすぐにわかりましたが、迷い人ってな〜に?というのが率直な感想。

イベント開催でいつも頭を悩ますのが、子供が保護者とはぐれて迷子になってしまうこと。今回の万博では、ITを活用した迷子ワッペンを配布している。

そのワッペンの秘密を探ると・・・

モリゾー&キッコロの絵と7けたのナンバーが印刷された直径4・5センチのシールで、衣服に張り付けるようになっている。この丸いシールの台紙にも同じ7桁のナンバーが印刷されているので簡単に照合もできるようになっている。
これだけだと、普通のアナログ的な迷子ワッペンにしかすぎないが、子供に貼り付けるシールには親の携帯番号などの連絡先を記入できるようになっている。

いわゆる大抵の保護者が携帯電話を持っているというIT機器の普及と、会場内のどこにいても携帯電話が使用できるというインフラ整備によって、迷子になっても迅速に保護者に連絡できるという仕組みになっている。

さらに、子供がみつからっていない場合でも、センターなどのコンピューターでワッペンのナンバーや名前、服装を入力すると、スタッフが持ち歩く携帯情報端末(PDA)などに伝わるため、比較的短時間で解決するらしい。ここでも、携帯情報端末というのが活躍していると言えよう。

デメリットとしては、携帯番号を記載したシールを常時貼り付けているというのは個人情報の観点からみてどうかと思える時もある。歩いている時などは読み取られる心配は少ないが、パビリオンの待ち行列などでは静止している時間が多いため、不特定多数の人の目に電話番号が晒されてしまうわけである。
最近は、携帯電話に脅迫まがいの電話がかかってきてお金を振り込むように言ってきたり、執拗に脅しの電話がかかるという事件も発生していることから、電話番号のみとは言え、情報が漏れる可能性があるのを否定できない。

迷子にならない限り普段は携帯電話の番号は必要ないのだから、目隠しシールのようなもので他の人が携帯番号を容易に見ることができないような配慮があればいいのにと思いました。


さて、一方の「迷い人」なのですが、これは団体ツアーのお年寄りが迷うケースだそうです。
子供じゃないから、迷い子という表現ではないのですね。妙に納得。

携帯を持たない人が多く、会場内の呼び出しもしていないため、博覧会協会のスタッフは広い会場で“捜索”に大わらわということであるが、ツアーコンダクターが持っている携帯電話の番号を書いた紙をツアー客に渡せば済む話ではないか・・とも思う。

団体ツアー客が夕方、待ち合わせ場所に現れず、協会スタッフは同行者から体の特徴や服装、歩き方などを細かく聞き、会場内を念入りに探す苦労も少なくなるだろう。

しかしやっかいなのは、迷い人が迷ったことを自覚していないケースや、自分勝手に行動できてしまう点が迷い子とは大きく異なる点であろう。
はぐれたまま、勝手に公共交通機関を使って帰宅した人もいたというから、呆れて物も言えない。心配して一生懸命会場内を探していた添乗員にとってみれば、やっかいなお客様だったでしょうに・・・。


公式入場者数(21日最終)
入場者数:97,156人
総入場者数:8,596,053人