やまとの少しニッチな日記

徒然なるままに~自分の体験談を中心に、思ったことを綴っています。

マイナカードと保険証

マイナカードと読み取り機

 いささか今更感満載でブログに書くのもどうかと迷ったのだが、少しだけ私見を述べたいと思います。

 住基カードを持っている僕がそもそもマイナンバーカードを作った理由は、ずばり発行時のポイントを貰うため。だって、当時のマイナンバーカードのメリットとして挙げられていた「住民票がコンビニで取れます」とか「本人確認が必要な時の身分証明書になります」って、住基カードでもできたから何不自由なかったんだよね。

 だけどマイナンバーカードが世の中に出てからは、住基カードはその座をマイナンバーカードに奪われてしまい、住基カードの新規交付はもちろんのこと、更新もできなくなってしまったんだよな。住基カードは10年間有効なので、期限が切れるころにマイナンバーカードに切り替えればいいやって思っていたのだが、先述の通り、ポイントがつく特典期限が迫ってきたので、仕方なく切り替えちゃったってわけよ。

 そしたら、ポイントがつく特典期限なんてものはあってないような感じで次から次へと延長されまくり。『間もなく期限が来ますよ~~、お早めに!!』なんて声高に叫んでいたくせに、『期限を延長しました~!』なんて、もうまるで昔読んだ童話のオオカミ少年を思い出させる政府のアナウンス。

 すっかり不信感を覚えてしまったのだが、ここにきてまた新たな特典として、『健康保険証としての利用申込みと公金受取口座の登録をすればポイントが付与されるよ』っていうアナウンス。今度は5000ポイントを大きく上回る15000ポイント。嘘みたいな大盤振る舞い。日本国政府よ、社会保障費が足らない、少子高齢化対策が必要だ、やれ財政難だといって国民から様々な形で税金を搾取しておいて、こんなものにお金をばらまくとは、それでいいのか?

 とは言うものの、お金に弱い僕のことである。あっさりと紐づけて15000ポイントを貰っちゃいました。だって、ただでくれるっていうんだもん。

 でも、保険証として利用はしないよ~~!だって、マイナンバーカードを保険証として利用したら医療費が高くなっちゃうもんね~~!

 こういうデメリットを言わないのが今の日本政府。まったくお得にならないことを、ぬけぬけしゃーしゃーとやってのけ、何食わぬ涼しい顔をしているのだ。

 まあ、これではあんまりだろうという声があがったのか、2022年10月より、マイナンバーカードを読み取れるカードリーダーなどを設置している医療機関や薬局においてマイナンバーを提示すればほんの少しだけだが安くなるように制度変更されたのだ。

 こうなると話が違ってくる。少しでも安い方が得だと思う僕にとっては、マイナンバーカードを使わない手は考えられなかった。幸いにも僕が通院している病院は県内でも最大規模だし、門前薬局も大手チェーン店だからマイナンバーカードを読み取るカードリーダーの導入は早かったのだ。

 それ以来、紙の保険証を提示しないでマイナンバーカードを差し出しているんだが・・・。

 

 これが、結構厄介。

 

 今まで窓口で提示するだけで済んだのに、窓口で提示するとあちらに行ってくださいって言われる。僕が通院している病院は、そもそも窓口に設置していなくて、違う場所にあるのでそこまで移動しないとダメなのだ。そこにいって操作を始めるのだが、マイナンバーカードを袋から出して方向を間違えずに入れる。そして、顔認証にするのか暗唱番号にするのかを選択する。顔認証を選んだ時には苦労した。病院なのでマスクをしなければならないのに、マスクしていたら認識してくれない。この病院の端末機は高性能の顔認証機能を持った代物じゃないようで、眼鏡の有無も誤動作する有様。認識率が悪すぎる。あまりにも精度が低かったので、次からは暗証番号を選択するようにした。

 この暗証番号、毎回ランダムに数字の場所が変わるのですんなりと打てず、まるで適性検査を受けている気分になる。

 そのあとは、記録されている薬剤情報の提供に同意しますかとか、40歳以上なので健診情報の提供に同意しますかとか、2回聞かれる。

 そのあとも何か聞いてきているのだが、関係なければマイナンバーカードを取り出してくださいと書かれてあるので、取り出す。最近は慣れてきたので早くなったけれど、最初はいちいち読んで確認していたので時間がかかることこのうえない。

 薬局では、これに加えて、電子処方箋ですか、紙の処方箋ですかということまで聞いてくるようになった。

 紙の保険証を提出していた時より何倍もの時間がかかってるんじゃないのかこれは。マイナンバーカードの最大のメリットは過去の薬剤情報や診療情報の提供にあると思っているのに、わざわざ同意させるルーチンが必要なのか?保険証を紐づけるときに同意するか否かを決めておけばいいのに。途中で気が変わったらマイナポータルで変更できるようにしておくとかすればいいじゃん。

 そもそもICチップが搭載されているんだったら、suicaみたいにカードを機械にタッチしたらOK!ってな感じでコンマ何秒で処理が終わるようにならないのかな。で、一度登録したら、保険者の変更や資格の有無なんかは病院のシステムと連携していて自動でデータ更新され、それに基づいて窓口で支払いをするだけとか、簡素化できないものなのかなって、いつも思ってしまう。

 

 不思議なことに大病院で窓口には常に人が並んでいるのに、僕以外の人が端末機にマイナンバーカードを入れているのを未だ見たことがない。

 さらに不思議なことがある。大病院では予約のある再診はすべて再診機受付端末機で処理されており、窓口に行く必要はない。なので、保険証確認は常に診察後の会計時に行っている。だから過去の薬剤情報や健診情報が診察や投薬処方に役立つことはあり得ないのだ。

 う~~ん、なんだかな・・・。

 

 このあと処方された薬を受け取りに薬局に行った。

 保険証を出そうとしたら、過去の記録がありますからこちらで確認できますって言われたが、マイナンバーカードの保険証だと言ったら端末機にセットするように言われた。そもそも薬局にある独自のコンピュータに僕の保険証のデータは当然あるし、この薬局アプリのお薬手帳を提示しているので、過去の薬剤情報もばっちりわかっている。なのでわざわざマイナンバーカードを提出して情報の提供をしなくても用は足りるんだけどね。

 まあ、保険証は診察の都度確認するのが本来の姿なので異論はないけれど、窓口での混乱を避けるために病院では紙の保険証だと月1回程度の確認で運用してきているはず。今まで僕がかかったことのある病院では、「今月初めてなので保険証をお願いします」っていう感じで言われるので月が替わると保険証を見せていた。終身雇用が当たり前だった過去では保険証が替わる頻度も少なく、それで十分だったのかも知れない。

 が、マイナンバーカードによる保険証の場合は、デジタル庁や厚生労働省の指示によりどうやら毎回提出しなければいけないらしい。

 常に会計待ちの行列ができている大病院で、並んでいる全員があの紙の保険証の何倍もの時間と手間がかかるマイナンバーカードによる保険証の提出を毎回提出を求められてしまうなんて、想像しただけでクラクラしてしまう。ただいまの待ち時間〇〇分なんていう表示が出ないように祈るばかりである。

 そうそう、なんでマイナンバーカードのことをマイナカードと呼ぶようになったんだろうな。最初の頃、マイナカード?って何だろうって思った。マイナってどうも名前の印象が悪いんだよな。僕に言わせれば、マイナーとかマイナスとかいうのを連想してしまう。

 スイカ、トイカ、マナカ、イコカ、スゴカ、キタカ、ニモカ等々まだまだ最後が『カードのカ』で終わる略称があるんだから、マイカでいいんじゃないの?マイカだと、海の生き物のイカを想像してしまうって?

 いっそのこと、マイナンバーカードをやめてメジャーカードとかプラスカードとかにしちゃえばよくねぇ?これだったら略称は「メジャカ」とか「プラカ」に決定だなw

 こんなに書いちゃって・・・誰も読まんな、このブログ。