やまとの少しニッチな日記

徒然なるままに~自分の体験談を中心に、思ったことを綴っています。

財形貯蓄で家建てや老後の年金を実現!?

勤労者財産形成貯蓄

 先日、保険会社から一通の書類が送られてきた。中身は財形の解約手続きに関する案内だった。

 ところで財形って知ってる?

 正式には「勤労者財産形成促進制度」に含まれる制度のひとつで、国と会社が連携して給与や賞与からの天引で自動的に積立てることができる貯蓄のことです。「一般財形貯蓄」「財形年金貯蓄」「財形住宅貯蓄」の3種類があり、家を建てたり、老後の年金にしたり、ライフイベントで必要となる資産形成ができ、「財形年金貯蓄」「財形住宅貯蓄」の二つは利息が非課税となってます。

 でも、今でもこの財形ってあるんだろうか。

 資産形成だったら、今だったらわたしは財形よりもiDeCoやNISAで行いますね。いくら天引きとは言え、それをただ単に定期預金で運用して、わずかにつく利息分だけ非課税って言われてもな。

 じゃあ、なぜ財形なんかしたのかって?

 財形貯蓄制度が騒がれた頃って、わたしの会社にはiDeCoがなかったし、日本には今のようなNISA制度ってなかったんだよなー。多分な(笑)

 思い返せばわたしがまだ若かった頃、会社に財形貯蓄制度が導入され、銀行マンが激しく営業に訪れた時期がありました。

 何度も営業に来られると情が移ってしまうわたしの性格が災いし、3種類の財形貯蓄を契約してしまいました。とはいえ、まだ薄給を使い倒したい時期のこと故、最低金額の1000円というお情けの契約でした。

 いつかはマイホームをと思い、「財形住宅貯蓄」を。運用は定期貯金によるものでした。ところが、その後、ほぼほぼ金利がつかない国になってしまったので、あれから何十年と経つのに、積立金に雀の涙ほどの利益しかついてなかったのです。住宅建築という用途以外で解約するので、ペナルティとして税金を支払う羽目になるのですがおそらくその金額は、非課税扱いにするために必要となる書類作成経費より安いのではないかと思ってます。

 今では考えられないだろうが、当時の年金受給年齢は60歳で、物価スライド制でした。そのため今のように『年金が不安だ』なんて考えもしませんでしたが、一応「財形年金貯蓄」にも加入。運用は国債によるものでした。ところが、その後、マイナス金利政策を行う国になってしまったので、現在、少しづつ国債積立金を解約してお金が振り込まれてますが、なんとマイナス金利の影響を受けて元本割れしているので、振込額より多い額の積立金が解約されます。預けている間に貯蓄額が減っていくなんて、マイナス金利って恐ろしいものです。

 残りの一つは、今回通知をいただいた「一般財形貯蓄」。運用は保険によるものでした。運用期間中は僅かな金額ながらも死亡保険もついていて、ちょっとお得な財形でした。退職したらすぐに解約しなければいけないものと思ってましたが、2年間はそのまま据え置きでも利息がつくということなので、放置しました。保険による運用なので、この2年間の金利は定期預金の何十倍という高金利でした。ちょっぴり得した気分です。

 こう考えてみると、何十年先ってわからないものですね。

 今、資産形成にNISAとかiDeCoって騒がれていますが、40年後ってどうなっているのか、誰にもわからないですよね。そもそもまだ金融社会なのかな。