やまとの少しニッチな日記

徒然なるままに~自分の体験談を中心に、思ったことを綴っています。

金環日食当日

さて、今日は金環日食の観測日。

昨夜遅くまでぽつぽつと降っていた雨もどうやら止んだようです。

朝の5時から宿泊ホテルの温泉に浸かりながら、天候や雲の動きを探りました。

朝から、どんよりとした雲が厚く覆われており、風もものすごく強いです。次から次へと黒い雲が湧き上がり、押し寄せてきてる状態で今にも雨が降り出しそうな感じです。体感温度も相当寒い・・。
まるで2年前の上海を思い出させるような天気。

こりゃ今日の観測は無理かな!?


6時頃に部屋に戻り、テレビを見て各地の観測地点の様子を確認。

どうやら鹿児島や東京などでも曇っている様子。

日食が始まる6時15分25秒になっても雲に覆われたままで、太陽の位置さえつかめない。

撮影器材も鞄にしまったままで、テレビを見て過ごしました。

ところが、日食がはじまってしばらくたったら、黒い雲の切れ間からうっすらと太陽の姿が確認できました。
雲の中とは言え、直接みるとちょっとまぶしく、すぐに日食グラスを用いて太陽を見ました。
こころなしか、上部が欠けているような・・・。
でもすぐにまた雲の中に消えてしまって、姿が見えなくなりました。

一応、太陽が見える時もあるんだ。。。
そこから撮影器材を鞄から取り出して望遠レンズを取り付け、三脚にセットして太陽が出るのを待ちます。

でも、なかなか再びその姿を見せてくれません。

テレビの生中継では、各地の様子を映し出していますが、結構まともに見えてるじゃないですか。

僕のいる場所からそう離れていない串本でも、ちゃんと太陽の姿が確認できているのには参ったな。(>_<)
こっちは全然やし。

7時を少し回ったあたりで、再び太陽の姿がはっきりと確認できました。
しかも、影ができてます。
当然、日食グラスの出番となります。

小さい穴の影を障子に映すと、欠けた太陽の形をしています。

結局、影ができるような強い日差しが差し込んだのは、この時が最初で最後だったんですけどね・・・。

その後も、太陽が見えたり見えなかったり。太陽は常に雲の中にいて、日食グラス越しでは全く確認できないくらいの弱弱しさ。絶対に見てはダメと言われている裸眼での観測でないと、欠けた太陽を見ることが出来ない状況が続きます。
しかも海風がものすごく強く、三脚にセットしたビデオが細かく揺れるほどです。


そして運命の午前7時25分43秒。金環の開始時刻です。

でも、見えない・・・。

時間は過ぎていきます。テレビのほうでは歓声が湧きあがっています。

もう少しで見えそうなんだけどな。

その時、少し薄くなった雲の隙間からチラリと一瞬だけリングが見えた!!!

金環終了間際の7時29分。その姿をカメラに収めることができました。


7時30分41秒、金環終了です。
開始から終了まで、5分間。
5分間のうちのほとんどの時間、太陽は雲の中で見えなかったものの、ちょっとだけその姿をビデオやカメラに収めることができたし、もちろん、この目でも確認することができました。

その後は、日食の終了となる8時53分1秒まで、太陽は雲の中に入ったまま。たまに、思い出したように姿を見せてくれる程度でした。

あの金環日食が見えたのが奇跡なんじゃないかと思うくらい、悪条件のもとでの観測でした。

あとで、近くの串本の人たちが映っているテレビ放送を見ましたが、ちゃんと影があって、みなさん日食グラスで観察していたんですよね。
こっちは、影が出るどころか、日食グラスを使ったら真っ暗で何も見えない状況だったのになぁ。


東京や群馬でもちゃんと見えてるし、やっぱり日食には縁がないなって思っちゃいました。

帰りに、金環どら焼きというのを見つけたので、記念に買って帰りました。1個160円です。
たぶん、今日しか売れないだろうなw