今日の午前中に行く予定をしていた展望台までの往復散策は急きょ中止にしたことで、またまた暇な時間ができてしまった。
2月の沖縄は、いくらなんでも海水浴をするには寒すぎる。
こうなりゃ、ビーチの散歩だ!というわけで、ぶらぶらとビーチを歩くことにした。
昨日の情報収集では、トンネル岩というのがあるそうなので、その岩に向かって歩くことにした。
集落を抜けてしばらく歩くとキャンプ場が見えてきた。そのキャンプ場を抜けると、ちょっとした岩場があって、ところどころに小さなビーチが点在していたのである。
おお、プライベートビーチみたいだな。
特に何をするでもなく、ぶらぶらと散策を楽しんだあと、近くにある高台に登ることにした。
戻る途中にトンネル岩を見つけた。
本当にトンネルになっているのだ。
多分、長いトンネルを想像しているのかと思うけれど、海に突き出た岩をくりぬいて、ビーチ間を通り抜けできるように作られたトンネルなので、穴が大きくて短いのである。
このトンネルをくぐりぬけて反対側のビーチに出た。
ふと、目に飛び込んできたのは一人の女性。首からカメラを提げて、ビーチの風景をカメラに納めながら歩いている。
近くに寄ってきたので、持っているカメラを見ていてびっくりししてしまった。
あれは、銀塩カメラではないか。
いわゆる、一眼レフタイプのフィルムカメラ。メーカーはニコン。持っているのは、若い女性。
ん〜〜〜。。。。
若い女性が持つにはちょっと似合わないっていうか、なぜフィルムカメラなんだろう、っていう疑問のほうが先に出てしまった。
気がついたら、その女性に声をかけてしまっていた。
大学の卒業旅行を兼ねて、一人で沖縄に来ているとのこと。カメラを始めたのは1年少し前。デジカメでなく、銀塩フィルムとした理由は聞いたと思うけれど、忘れちゃった。^^
レンズは50ミリの標準のみ。まず、このレンズを極めてから、いろんなことにチャレンジしていきたいとのこと。
僕が5年ほど前に買った一眼レフカメラは、いまでは保管庫の中で出番なし。買ってすぐにデジタルカメラが普及しだしたために、実際にそのカメラで撮影したフィルム本数は50本も撮ってないはず。唯一、北京旅行のときに使ったという思い出しかないカメラなのである。
彼女を見ていて、またもう一度、自分の一眼レフカメラを使って撮影したいという衝動にかられたけれど、一度デジカメで安価に撮れることを知ってしまうとなかなかお金と手間がかかるフィルムに戻れないんだよな、と納得している自分がそこにいたのである。
給料をはたいて買ったあの一眼レフカメラ。保管庫から取り出される日は、再びやってくるのでしょうか・・・。