証明写真を撮るのに700円もかかることがわかったため、仕方なく自分で撮影することにした。
とはいうものの、これがなかなか難しかったのだ。
背景は無地で。
よく考えたら、手垢で薄汚れたふすまくらいしか背景が無地の場所なんてないぜ。世間一般には、クロスの壁紙なんかがちょうど手ごろなのかも知れないが、高度成長期の昭和の時代に和風様式で建築された建物にはそんな洒落た部屋などありゃしない。
それに、採光も悪すぎる。窓が低く軒先があるため、十分な量の光が差し込んでこないのだ。
カレンダーの裏紙を画鋲で固定し、部屋の明かりをつけて、さらにレフ板を利用して屋外から光を誘導し、にわかスタジオをつくりあげた。
パシャ!
手持ちのデジカメで撮影するも、人物の影がバックに写ってしまうのだ。
レフ板の位置を変えながら何度も取り直しをしたが、完全に消すことはできなかったのだ。やはり、ストロボが左右広範囲で光るような仕組みがないと難しいのかな・・・。
とりあえず、撮影したデータを証明写真の大きさになるようにトリミングして仕上げなきゃ・・・。
って、どうやって既定の大きさに仕上げるんだ??
結局、撮影準備と撮影に2時間、プリント出力に3時間かかったので、合計5時間。
これでもしも証明写真として認めてもらえなかったら、泣けてくるな。
700円のほうが安かったかな!?