やまとの少しニッチな日記

徒然なるままに~自分の体験談を中心に、思ったことを綴っています。

内覧会レポート(その4)


朝から動き回っていたのと、空腹感でかなり疲れてきた。足の関節も痛め、階段をまともに降りる事ができなくなってしまった。坂道や階段が多い博覧会会場にあっては、これは致命傷である。もともと、起伏の多い自然公園を会場として整備したものだから、どうしても高低差が生じてしまっている。最短距離で移動しようとすると、階段の昇降が必要なのである。特にグローバルハウスと企業パビリオンとの往来には、相当な高低差があるので、注意したほうが良い。

現在の時刻は1時

1時間20分もかけて、ようやくマンモスのあるグローバルハウスから出てきた僕は、昼食場所を探しに出かけたが、どこもかしこも満員だったのである。

協会自慢の混雑案内板である。残念ながら故障しているのかまだ稼働していないのか、調整中の札が貼られていた。しかしこの掲示板、必要な情報がまったく表示されていないのではないか。グローバルコモンとか日本ゾーンとかいってもエリアを指しており、ここのパビリオンの状況ではない。同じように企業パビリオンAやBについてもエリアなのである。ここが空いているか混雑しているかやや混雑しているという3段階で表示して、いったい何の役に立つのであろう。場所によっては、各パビリオンの待ち時間が表示されている情報掲示板があったのだが・・・。

だいたい、やや混雑している状態と混雑している状態とはどの程度の違いなのか。やや混雑しているという言葉から連想できる状態というのは、個人毎に差があるだろう。ディズニーランドに行きなれたひとが考える混雑状況と、田舎から出てきた人が考える混雑状況とでは、全然スケールが違うと思うんだけど。

案内所で聞いてみた。「各パビリオンごとの待ち時間を教えてください。」
「こちらではわかりません。各パビリオンにてお尋ねください。」
ガーン・・・。かなづちで頭を殴られたような気持ちになった。ハイテク博覧会と呼ばれているこの万博で、各パビリオンの待ち時間さえもわからないなんて。あなたが知らないだけで、情報はちゃんと届いているんじゃないの?と疑ってみたくなった。外国パビリオンの中には、それぞれの待ち時間がちゃんと表示されるようになっているじゃないの!それを一元管理したらいいだけなのに、それさえやっていないの?内覧会だからできないのか、本番になってもできないのかわからなかったが、いったい誰がこの広大な敷地に点在するパビリオンを回って、待ち時間を尋ね歩く人がいるのだろう。悲しくなってきた。

せめて、民間パビリオンと政府関係パビリオンの現在の待ち時間と当日予約券の発行状況くらいは、どこにいても情報提供板でリアルタイムでわかるような仕組みが必要である。たとえば、グローバルループ上に端末機を並べておいて、いつでもそれで確認できるとかね。ICチップが埋め込まれた入場カードはいったいどのように使われているんだろう。1日の滞在時間や行動パターンなどのデータをとっていて、それらの状況から予測した混雑状況などを表示するようになっているんじゃなかったのか・・・。

がっかりして総合案内所を出た。すると目の前に赤福の文字が・・・。ふらりと中に入ってみたら、3個280円の赤福が売っていた。昼飯だな、これが。早速買い求めて、ベンチに座って食べた。赤福といえば伊勢茶でしょ。「お茶は?」と尋ねた。「ありません」
ガーン・・・。赤福の店で赤福食べてお茶がないなんて。あの、おいしいお茶が飲めないのか、そう思うと余計に喉が渇いてきた。


このあと、電力館にいってみたら、システム調整のため運休していた。どうもハイテク関係のは故障に弱いようだ。

JR東海超電導リニア館、三菱未来館、ワンダーホイール展・覧・車と順に訪れてみたが、どれも60分から80分待ちであり、手軽に見れる状態ではなかったのである。

ゴミ箱がトイレの前に設置されていた。全部で8種類に分別して捨てる必要があった。ゴミ箱案内ボランティアがいると思ったのに、どこにも姿はなかった。自分で考えて分別するしか方法はないようである。漢字で書かれているので、小さい子供にはちょっと分別が難しいだろうな、これ。


昼食場所にはもう1時半を回っているのに、まだ並んでいる人がいた。昼食の予算は安くても1000円、ちょっとしたものだと1500円、ちゃんとしたものだと2000円以上といったところだろうか。他のテーマパークや遊園地での食事と比べても高いだろう。ただでさえ日本の物価の高さが目立っているのに、外国からきたお客からみたら何と思われるだろう。ビックリ価格に、超お金持ちの国とか金余り大国日本と思われてしまうのであろうか。
家族でちゃんとした昼食を食べようと考えた場合、かなりの出費となる覚悟が必要であろう。

さて、ぶらぶら1時間くらい歩いて2時前になったので、グローバルハウスに再度戻った。理由は14時10分からのオレンジホールの展示を見るためである。

今度は、早い目に入ることをやめ、しばらく近くで座って休んでから、締め切り時間ぎりぎりの14時10分に入場した。

オレンジホールの展示は、ブルーホールとは違っていろんなものがあってバラエティに富んでいる。映像は、スーパーハイビジョンシアター。600インチと22.2チャンネルの立体音響ですばらしい映像を見せてくれるのである。しかし残念なことに、ここは立ってみることになる。段差はついているものの、最前列に立たない限り小さい子供にはみえないと思う。また、900人が見るような大きなスペースではなかったので、何回かに分けて入場させているようである。もしかすると、オレンジのほうは早い目に入場したほうが待ち時間はすくなかったのかも知れない。ハイビジョンを出たあとの展示室も実に多彩である。前の万博で人気があった月の石も展示されている。しかし、今回は誰も見向きもしない。おかげでじっくりと見ることができた。
あと、抽選にあたると自分の写真が載った新聞の発行ができたり、マンモスの本物の牙に触れることができたり、コウノトリの様子をリアルタイムで監視カメラで捉えたりと、結構楽しめるものがある。また、入り口で音声情報提供システムなる端末を貸し出してもらえる。これは耳の穴に突っ込んで聞くようなしくみになっているが、はっきり言って機械を持っている手が疲れる。それに、ちょっとでも場所を動くと明瞭に聞こえない。さらに、聞くタイミングでテープの途中から説明が始まったりするので、イライラする。できれば、文字盤の説明をつけるか、必ずはじめから聞けるようにするとか、ヘッドホン式にして手でもたなくてもいいようにするとかの工夫が欲しかった。

ここは自由に見て回ることができるので、1時間でも2時間でも滞在できるようだ。見飽きたらいよいよマンモスラボの見学となる。ここで注意することは、ブルーホールから出てくる時間帯とぶつかったら混雑してしまうということである。僕は幸いにも時間帯がずれたため空いていたのだったが、やはりベルトコンベアに乗っているため、マンモスを見学できる時間は同じでした。。。

ブルーホールとオレンジホール、どちらか一方しか見れないとしたらどちらがいいか。
個人的には、オレンジホールをお勧めします。

ハイビジョンシアターさえ見ればあとは素通りできる展示物なので、時間的にも、ブルーホールより早く出ることができるため、マンモスラボのみを見たい場合でも有効です。

また、ハイビジョンででてくる映像は、とてもきれいです。場所的にも僕の好きな沖縄県の風景が多いので、すごく良かったです。万博のテーマソングを歌うシーンもいいですし、それとお楽しみ映像もあるんですよねー。 ^^ オレンジホールであれば、また、入ってみたいです。