今日も閉店間際の回転寿司に寄って来た。
閉店が近くなってくると、回転寿司なのにレーンの上に乗って廻っているお寿司が少ない。
ゼロではないけど、明らかに廻りすぎている寿司が多いのである。
そこで登場するのがオーダー。つまり、自分の好きなネタの寿司を注文して、握ってもらうのである。
おっと、握ってもらうっていう表現はちょっとおかしいかな。行きつけの回転寿司屋は職人さんが握っているんじゃなく、機械が握っているか、あらかじめ握られた寿司が用意されているところだと思うから・・・。
そんなわけで、基本的にはレーンに廻っていないネタを注文するスタイルをとっていたのだが、これだと効率が悪い。とりあえず、レーンが一周する間ずっと皿を眺めていていなければならず、それから注文するとなるとオーダーストップの時間が迫ってくるのである。かといって、手当たりしだい手を伸ばせば、固くなった酢飯を食べる羽目になってしまう。
そこで、うどんや茶わん蒸しを頼んでおいて時間を稼ぎ、その間に廻っていないネタを見極めてオーダーするというスタイルが、僕の中でだんだんとできあがってきたのである。
ところが何度か行くうちに、だんだんとそれも面倒になってきて、特にこの前はうどんが売り切れていたことも手伝って、同じネタがレーンに乗っていようがお構いなしにオーダーするように変わってきたのである。
いつもは売り切れていてなかなか食べることができないブリが、今日は珍しくオーダー出来る状態であったことから早速注文してみた。
良く見ると、レーンの上にも2〜3皿くらいブリが回っている。しかも、とても大きなネタで。
ほどなくして自分の注文したブリが到着した。
小さい・・・。
明らかにブリが小さいじゃないの。
う〜〜ん・・・。
しばらくして、少し離れた席の人が、同じようにブリを注文していた。それも二皿。
目の前のレーンを、その人のオーダーしたブリが流れて行く。
大きいじゃないの!
う〜〜ん・・・。
もう一度、頼んでみよう。ということで、二皿目のブリを注文した。
小さい・・・。
明らかにその人のよりも小さい、と思われた。
う〜〜ん・・・。
しばらくたったあと、またまた違う席の人がブリを注文していた。
目の前のレーンを、その人のオーダーしたブリが流れて行く。
大きいだけじゃなく、脂が乗ってブリトロみたいじゃないの!
う〜〜ん・・・。なぜだろうな。。。
なんか、違うぞ。
よし、3皿目のブリを注文してみよう。
オーダー機器の操作を行う。
ガ〜〜ン、売り切れじゃん!!
なんだよぉ、最後だから一番美味しい脂ののった大きな部位を出したのか?
そのとき、同じ人が注文していた軍艦タラコを思い出した。
軍艦から今にもはみ出しそうなくらい山盛りに盛られたタラコを・・・。
大好物のタラコが食べられる。よし、軍艦のタラコを注文しよう。
こうして、本日最後となるタラコの軍艦巻きがレーンにのって僕の元に届いた。
ちっちぇ〜〜!!・・・・
海苔の中に、申し訳なさそうにタラコがちょんと乗っているだけの軍艦巻きを見て、思わず呟いてしまった。
『隣の芝は青い』とよく言うけれど、決して目の錯覚じゃない。
ちょっと、青すぎるんじゃないの!?と文句が言いたくなってしまった。
その人がVIP対応を受けているのか、はたまた、僕がいつもババを引いてしまうのか。
ババを引いてしまう・・・・
なぜか昨日のテレビ番組の「家政婦のミタ」に出てくる、うららちゃんを思い出してしまった。
しかしその番組、最終回の視聴率が40%だったのには驚いた。
42年間続いた水戸黄門の最終回が14%程度だったのに・・・。