やまとの少しニッチな日記

徒然なるままに~自分の体験談を中心に、思ったことを綴っています。

黒部平から扇沢へ


黒部平から黒部湖までは、黒部ケーブルカーに乗車するが、これまた日本唯一の全線地下式のケーブルカーなのである。景観の保護と雪害防止を考えて建設されており、もちろん駅舎もトンネル内にあります。

ケーブルカーを降りると、黒部ダムにでる。ここから、ダムの上を歩いてトロリーバス乗り場まで向かうのであるが、徒歩で15分程かかる道のりである。

巨大なダム湖を右手に、そして深い谷を左手に見ながら歩いていく。6月になればダムからの放水を見ることができるのであるが、残念ながら今の時期はダムからの放水はないとのこと。また、この時期のダム湖には氷や流木がたくさん浮いていて、お世辞にも綺麗とは言い難い姿を見せていた。

そして今回、ちょっと面白いものを見つけてしまった。
その名も、『ふぉっとダム』

迫力ある黒部ダムと一緒に写真を撮るシステムで、黒部ダムの上に立ってリモコンボックスのシャッターボタンを押すと、3秒後に展望台レストラン直下に設置されたカメラから撮影するというもの。

A4サイズ1枚で1200円。大きく引き延ばしてあるとはいえ、あの巨大な黒部ダムの全景が写し出された中にぽつりと立っている姿になるんだから、よっぽど派手な服を着るとか、ポーズを取らないと全然目立たないのである。 ^^;

黒部ダムと一緒に写真を撮るのなら、放水しているときのほうが断然迫力ある写真になると思うので今回はパス。次回訪れたときに撮ることにして、黒部ダムを後にした。

さあ、いよいよ最後の乗り物の関電トンネルトロリーバスだ。

以前、この関電というのが関西電力の略だと聞いて不思議に思った時期があった。ここは北陸・中部地方なのに、なんで関西電力なの?って。そもそも、黒四ダムって関西電力が建設したダムだったんだけど、なんで、関西電力がこんなところにダムを作るんだ?ってね。

戦後の日本経済復興の本格化に伴い関西地方を襲った深刻な電力不足を解消すべく、昭和31年に、関西電力がここを選んで社運を賭けた建設プロジェクトが始まったのがその理由と知ったのはもう少し後の事だったことを思い出した。

今回の立山の旅はこれで終わり・・・。

3月の東北よりも、大型連休中の北海道よりも、今回の立山が雪深かったことがとても印象に残った旅でした。