やまとの少しニッチな日記

徒然なるままに~自分の体験談を中心に、思ったことを綴っています。

三重県人チェック その29

● 昔「三重まつり博'94」に行き、何だかハジケきれてない印象だけ受けて帰ってきたことがある。

もう、10年前のイベントになるんですよね、このまつり博。
伊勢市で行われたまつり博は、当時の地方博ブームにのって計画され、実施時期としては後期なんですよね。周りでは、岐阜の中部未来博や名古屋市のデザイン博なんかがあり、少々食傷気味だったのかも知れません。

で、肝心の内容なのですが、まつりをテーマとしたこともあり、日本各地から、また世界各国からのまつりを誘致し、アリーナで行われていました。そもそも、まつりというのは、その土地柄に密接に関係しているものであり、それを場所を変えて、さあ、まつりの再現だ!っていっても、なかなか盛り上がるものではないですよね。

まつりというものは、昔から行われているその土地で、その期間に、地元の人達によって行うから魅力があるのであって、ぼくはまつりの出張っていうのはあまり好きではないですね。なんか、今ひとつ魅力に欠けるような気がします。そういう意味ではハジケ切れていない博覧会だったのかも知れませんが、全国各地のまつりを身近でみれるという意味では大変有意義であったのかと思います。

例えばぼくが行ったときに、熊本県山鹿灯籠まつりがイベントとして行われておりまして、頭に灯籠を乗せて踊る人達を間近で見ましたが、それ以来、熊本県のイベントなどでこの灯籠まつりにふれた記事やポスターを見かけるたびに思い出してしまいます。
実際、熊本県まで行かなければ見れなかったまつりが、地元三重県で見れたというのは、このまつり博の功績だったのではないでしょうか。

まつり博の最終日はスペインの三大祭の一つとされるバレンシアの火祭り(ファジャ)を再現し、紙と木材だけで作られた人形が燃やされるという、なかなか見応えのある企画だったのですが、雨が降っていたんですよね、この日。
最終日ということで友達たちと訪れていたんですが、何もすることがなくてアリーナで西城秀樹のコンサートを見ていました。^^

ようやく夜になり、火祭りをみようと広場に行ったのですが、雨のせいか、いまひとつ人形の燃えが悪かったようで、燃えさかる炎を想像していたぼくとしては、いささか拍子抜けしてしまいました。しばしの間、秋の花火を楽しんで、生燃え!?の人形を横目にしながら帰路につきました。

あれから10年。まつり博が開催された場所は有効利用の決め手がないまま、今もひっそりとアリーナだけ残されています。