やまとの少しニッチな日記

徒然なるままに~自分の体験談を中心に、思ったことを綴っています。

ハウステンボスJR全日空ホテル

全日空ホテルの朝食


今夜宿泊する部屋は、パーク側の部屋で小さなベランダ付き。窓から外にでて、ハウステンボスの風景を楽しむことができるのだ。
ホテルヨーロッパにもベランダ付きの部屋があるが、窓が開かないため1階の部屋を除いてはベランダの外に出ることはできない。その点、この全日空ホテルは素晴らしいロケーションを思いっきり楽しめるようになっているのだ。

特にハウステンボスの朝の景色は素晴らしかった。低い位置からの太陽光線で街全体が立体的に見え、色とりどりの花が鮮やかに光っていたのだ。早朝は風車も回っておらず、静寂そのものの街という印象であったが、よく見ると所々に人が往来している。おそらく、園内ホテル宿泊客が朝の散策を楽しんでいるのであろう。園内ホテルに宿泊している人のみが与えられている特権であり、ちょっとうらやましくなった。
間もなくすると風車が回り始め、静寂な街が少しづつ動き出しているようだった。

ホテルの朝食も申し分なかった。ワッセナーが見える窓際に席をとり、朝食のビッフェを楽しむ。ホテルヨーロッパにある「めざめのシャンパン」こそ置いていないが、料理の内容は遜色ないのではないかと思うくらい、和食、洋食共に多種多様に用意されている。中でも、冷や奴が美味しそうだったのでいただいた。調理人が目の前でオムレツも焼いていたけれど、卵料理が苦手なのでパス。作りたてのオムレツがいただけるので、好きな人にはたまらないかも。これは、ホテルヨーロッパでは味わうことができない朝食時のサービスである。

前面に窓ガラスがあり、天井が高い朝食会場はとても明るくて開放的だ。重厚なホテルヨーロッパのアンカーズラウンジとはまた違った雰囲気を醸し出している。それぞれ甲乙付けがたい特徴をもっているので、どちらがいいというはっきりとした判定は難しい。料理の内容から考えると、全日空ホテルのほうがバリエーションに富んでいるが、それぞれの料理の質をじっくりと見てみると、ホテルヨーロッパのほうがいいなぁと思える部分もある。とくに、パンに塗るバターやジャム、サラダのドレッシングなどは、断然ホテルヨーロッパのほうが好きだ。
ただ以前と比べると、ホテルヨーロッパの朝食もサービスの低下や料理内容のマンネリ化もあって今後どうなっていくのか心配しているところであり、このまま全日空ホテルのサービスが維持されていくのであれば、ホテルヨーロッパの朝食というステータスも薄れていってしまうのではないだろうか。

もっとも、今までに食べた朝食の中で、料理の内容、質、会場の雰囲気などを総合的に評価して一番気に入っているのは、もはや、かつて支持していたホテルヨーロッパの朝食ではなく、大阪のリッツカールトンホテルの朝食なのだが・・・。