今日の朝刊に、万博最終日は、全期間入場券による入場者が53%だったという記事が掲載されていた。
この日の入場者数は約24万4000人だから、13万人弱が全期間入場券によるリピーターだったらしい。
見出しでは、リピーターが53%と書かれていたが、全期間入場券以外の券種による入場者の中にも2回目以上の人がいるはずだから、いわゆる本当の意味でのリピーター(複数回以上の入場者数)率はもっと高いのではないかと思っている。
会期中の入場者に対する全期間入場券利用者の割合は2割程度なのに、閉幕日に限っていえば5割を超えていたということで、全期間入場券利用者の割合はかなり高かったと言えよう。
博覧会協会幹部の話によると、名残を惜しむ地元の万博ファンがどっと訪れたようだと分析していたようだが、全期間入場券での入場者が全体の入場者の半分以上を占めていたということは、朝一番で愛地球広場に沢山の人が並んだことや、入場者数の割にはグローバルハウスの整理券取得や愛知県館の当日予約が比較的容易にできたという事実から考えてみても、容易に推測できることである。
また、9月19日までの調査では、全期間入場券利用者の一人当たりの平均入場回数は10・08回だったのが、閉幕後の調査では11回にアップしていることも判明し、20日から25日までの6日間に44万枚の全期間入場券保持者が平均して1回は訪れた計算になる。
20日から24日までの5日間の平均全期間入場券での入場者数は、(44万−13万)÷5日=62000人。
5日間の平均入場者数は21万人だから、約3割が全期間入場券保持者だったことになる。
通常の2割と比べても、10ポイントも高い数値が示されている。
僕の事前予想では、入場者のピークは9月中旬で、最終日付近では入場者数がかなり減るだろうと予想してました。その根拠としては、前売り券を持っている人が閉幕ぎりぎりまで粘ることはなく、閉幕の混雑を避けて早めに使い切るであろうという予想を立てていたのでした。
ところが、最終日を含む9日間の間に、入場者数のトップ10入りした日が5日間もあるなど、この愛知万博では終盤にかなり混雑した日が続く結果になってしまった訳で、その要因の一つとして、全期間入場券の存在と後半に魅力的なイベントが沢山あったことが挙げられるでしょう。
2204万9544人
この数字は、185日間の総入場者数であるが、もし、全期間入場券の販売がなく、5回券という回数券であった場合、総入場者数は次の通りになったかもしれない。^^
2204万9544人のうち、全期間入場者数は、44万枚×11回の約484万人
全期間入場券が5回の回数券に置き換わった場合の回数券による入場者数は、44万枚×5回の220万人。
これらより、
2205万人−484万人+220万人=1941万人となったであろうと推測する。
まあ、これくらいの総入場者数が妥当な線ではないかなぁ・・と思っている。
入場者数の話題に飛ぶが、しかし、1500万人と予想したのが2205万人だったという事実について、いったい誰が予想していたんでしょうね。
47%も予想と実績が乖離する予測誤りを犯すなんて、コンサルタントかシンクタンクなのかは知らないけれど、プロとしては失格でしょう。
交通機関のキャパシティから逆算した入場者予測をするのでなく、ちゃんと予想してほしかったですね。専門家達は、開幕前から、万博なんだから2000万人は入場するでしょうと言っていたんだからさ。