
私のスマホには、興味をひくような情報ばかりが表示されてしまう。
そのため、ヒマができると(基本的にはいつもヒマなのだが)ついついスマホに表示される様々なニュースや情報をみてしまう。一度見出すときりがなく、どんどんと情報が更新されてしまうし、寝る前に見ようものなら睡眠時間が減ってしまう要因になってしまうくらいだ。そのため、Googleちゃんに悟られないように興味があってもわざと見ないようにして、何とかフィルターバブルと戦っているのだが、キーワードで検索したり旅行先でスマホを開くだけでも関連情報が出てくるのには閉口してしまう。
さて、今回私宛に届いた情報の刺客はこれだった。
『愛知県お出かけスポット26施設に入場できる「周遊パスポート」。最大1万7130円お得』
『お得』という文字に目が無い私は、早速クリックしてしまった。
何でも、愛知県内にある26か所のミュージアムで使える「あいち・なごや周遊観光パスポート」という商品が3500円(税込)で発売しているとのこと。全施設に入場すれば最大17,130円お得になるとか。
JR四国が発売している四国グリーン紀行のようにプランの立て方でお得が大きく変わるというものではなく、最大でも17,130円しかお得にならないチケットなので、出来る限りお得度が高まるよう、昨晩はプランを考えるのに徹夜してしまったのである。やはり、私にとって刺客の情報だったようだ。
そもそもこのパスポートは7月から発売されているのに、なんで今頃になって私のところに情報が入ってきたんだろう。これぞまさしくフィルターバブルの恐ろしいところなのである。
とりあえず徹夜した成果から、私の試算では15,830円お得になるというところまで計画できたのだが、それとは引き換えに愛知県への日帰り旅行が9回必要になってしまった。
たしかに入館料・入場料の類は必要ないのだが、車を利用した場合はガソリン代、駐車料金、高速料金が必要になるし、公共交通機関を利用した場合でも相応の費用が発生してしまう。さらに昼食や夕食の費用まで含めると、節約しても5万円程度の出費増になりそうだ。
既に娯楽費の年間予算枠を使い切り、他の費目からの流用で凌いでいる現状なのに、12月にハウステンボス旅行を入れてしまったり、大阪・関西万博の通期パスを買ったりと、ここにきてどんどんと娯楽費が膨れ上がっているのだ。そう、まるで膨張し続ける大阪・関西万博の建設費みたいに・・・
「あいち・なごや周遊観光パスポート」がお得に思えた話に戻そう。
冒頭に書いたように愛知県内の26の美術館や博物館等に入場できる共通チケットで、1施設目の利用日から90日間使うことができる。ただし、このパスポートは平日専用。土曜日、日曜日、祝祭日は使えないのだ。また各施設1回のみ利用となっている。
平日使えるのなら、1週間の間に5日使えると思うでしょう。
でもね、公共施設であることが多い美術館や博物館って、平日が休みなんですよ。
さらに、祭日が入ってくると、翌営業日が休みになることが多く、土日祝の3連休の場合だと、火曜日が休みになり、さらにその翌日の水曜日が定休日だと5日連続で使えないってこともあるのだ。あと、展示作品の入替作業、それに年末年始、閑散期の特別休館等々・・・思っていた以上に利用できない日があるので要注意なのである。
それに加えて、私のスケジュールで通院日だったり、ハウステンボス旅行が入っていたり、ヨロン島旅行が入っていたりと、既に予定が入って行けない日も結構あるのだ。
そこで、エクセルシートを利用してカレンダーを作り、全26施設を入場できる日とできない日でカレンダーを色分けし、そこに自分の予定を埋め込んだスケジュール表を作成。あとは1日で回ると効率がいい施設同士をくっつけていき、1週間に2回を上限とした旅行計画書が出来上がったのである。
ちなみに3500円でどういう施設に入れるかというと、
①明治村 2500円
②名古屋港水族館 2030円
③クルーズ名古屋 1500円
④トヨタ博物館 1200円
⑤古川美術館 1000円
⑤横山美術館 1000円
⑤リニア・鉄道館 1000円
⑤あいち航空ミュージアム1000円
⑤藤井達吉現代美術館 1000円
⑤三河工芸ガラス美術館 1000円
とまあ、1000円以上かかる施設をリストアップしてもこれだけあるのだ。
これらの施設(合計額14230円)が全部入館できるよって言われると、ついついお得に感じてしまうんですよね。
もっとも私も働いていた頃だったら、こういうチケットが発売されていても見向きもしなかっただろうと思います。毎日が休日の今だから出来ることですね。
過去には行ったことのある場所もあるけれど、学び直しをするにはいい機会だと思って早速来月からチャレンジしたいと思います。