
昨日の朝、満潮時に行って怖かったけれど、そのあと昼間の干潮時に苦労して行った伊古桟橋にまつわる話をもう一つ。
実は、この伊古桟橋にウミガメが出没すると言うんです。遭遇率はほぼほぼ100%とか。時間帯は満潮の時間帯。つまり、恐ろしくて行けなかったあの時間帯に勇気をだして桟橋を歩いて行けば、見られたわけですね。
黒島に滞在するのも今日が最終日。昼過ぎの船便で石垣島に戻ります。なので、今日の朝がウミガメが見られる最後のチャンスなのです。
そこで、早起きして朝食までの間、もう一度(っていうか、これで3度目だよ)、伊古桟橋まで行くことにしました。

今日は、波で桟橋が洗われていることもなく、また、海の深さもわかっているので、安心して桟橋を歩くことができます。海に向かって一直線に延びる全長354メートルの伊古桟橋をウミガメを探して歩くことにしました。

海岸から目を凝らしながらずっと海の中を見ながら、先端まで歩いていきます。
が・・・・
遭遇しません。右岸も左岸も行ったり来たりしながら探しましたが、いないじゃないですか。
7時過ぎに桟橋に到着して、もう7時40分を回っています。そもそも、どの辺りに出没するのかも知らないので、桟橋の先端が岸から一番遠くて深い場所だと思うので、そこでじっと待つことにしましたが、見当外れの場所を探しているんじゃないかと段々と不安になってきました。朝食時間は8時からなので、7時45分には宿に向かって帰らないと・・・。
しかし、未だにウミガメが見られない。ほぼほぼ100%の出現率って言っていたのに、やはり私には運がなかったのかな。。。
時計を見ると45分。時間切れです。
とぼとぼと桟橋を歩いて帰る途中でした。

そのとき、海をゆらゆらと泳いでいく小さなウミガメが目に入ったのです。
「いた~~~!!!!」
ウミガメは、桟橋沿いに沖の方に向かって泳いでいました。
桟橋の先端まで逆戻りする形で、急いで追いかけながら写真を撮りました。



また桟橋の先頭まで戻っちゃったので、ここから急いで民宿にもどりましたが、当然8時の朝食開始には間に合いませんでした (;^_^A

遅れついでに、黒島灯台のすぐ近くにあった「乾震坤大神(旧乾震堂)」を展望台の近くに移設したのを写真に収めてきました。

朝ごはんを食べ終え、荷造りをして出発の準備を整えた後で、自転車で5分程度走ったところにある「黒島研究所」を見学してきました。


入場料は500円で現金のみ。主にウミガメの研究をしているらしいが、館内の展示品は多種多様だ。

数字で見る現在の黒島。なかなか興味ある数字が並んでいました。
人口よりも遥かに多い牛の数。なんと10倍以上でした。島の人口から見た時の、今年の黒島研究所への入場者数が予想をはるかに超えて多かったこと。1月から6月までで、半年も経ってないのに、6000人近い人が訪れているなんて。しかも観光シーズンじゃないですよね。あと、サキシマハブに咬まれた人がゼロだったのには、少し安心しました。小学校児童数と中学校生徒数を合わせて22人に対して、教職員数が16人って。。。このまま少子化が進むとマンツーマン指導になりそう ^^;








早朝から苦労してウミガメを見に行かなくても、ここに来れば簡単に見られたのにね。ヤシガニが目の前にいてびっくり。それに孔雀までいました。ウミガメならぬリクガメまで飼育しているようですね。魚以外にも、サメも居ましたよ。
そうそう、写真には写ってないですが、カメの展示がありました。カメはカメでもウミガメでもリクガメでもなく、壺によく似ている瓶です。
黒島で水道が設置されたのは1975年で、それまでは木の幹を伝って落ちてくる雨水をクバの葉を使って瓶に貯め、それを飲んでいたそうです。
当然、ボウフラが湧いていて、水を飲むときは瓶のふちを「コツン」と叩き、ボウフラが底に逃げている間に水をすくって飲んでたとか。。。
島の老人から聞いた話でしたが、ここでも同じような説明がされていたので、本当のことだったんだなって思いました。
今は西表島から海底送水で水が供給されているとのこと。でも、こういう苦労があったので、島の人たちは水を大切にしているって言ってました。
これを聞いて、これからは僕も節水に努めようと思いました。だって、なぜか水道水を使う量が、平均家庭の1.7倍ほどあるんだもん。少しでも節約しないとね。






黒島研究所を出た後は、島内を自転車で回り、展望台に再度のぼって島内を見渡したり、古い家が残っている地区を訪れてぶらぶらしました。

民宿にもどって、先ほど買ったサンドイッチと、無料のアイスコーヒーを飲んでお昼ご飯にしました。




さて、このあと再び船にのって小浜島に向かいます。
その話はまた後ほど。