やまとの少しニッチな日記

徒然なるままに~自分の体験談を中心に、思ったことを綴っています。

個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)をやってみた効果について

 そもそもiDeCo(イデコ)ってなんぞや。

 その昔、世の中に企業型確定拠出年金(企業型DC)って言うものがあるのを知って、大企業に勤めている人は羨ましいなぁって思ったことがあります。だって、企業が掛金を拠出してくれた上に、自分で運用するすることができる年金制度で、その運用次第いかんで将来受け取る金額が大きく増えることもあると聞いたからです。

 それから十何年経ち、なんと自分でもこの確定拠出年金制度を利用できるチャンスが回ってきました。

 その名もiDeCo(イデコ)。いわゆる個人型確定拠出年金の略称で、積み立てたお金は、自分で選んだ金融商品で運用し、原則60歳以降に受け取ることができる私的年金制度です。。

 昔、自分が憧れた企業型確定拠出年金との違いは、掛金は自分で積み立てる点。(ちなみに企業型確定年金というものが、企業が掛け金を拠出しているのかどうかの真偽は不明。自分がそう思っているだけかも)

 このiDeCoは、公的年金に上乗せして、豊かな老後生活を送るための資産形成を目的としているらしく、まさに老後の年金支給額が先細りしていると言われている中で、個人年金を掛けていなかった私にとっては渡りに船の制度でした。

 またこのiDeCoの特徴としては、掛金の全額が所得控除される点と運用益が非課税になる点、さらに受け取り時にも控除がある点です。いわゆる節税しながら将来のための資産形成ができる国の制度なのです。
 ここまでこうやって書いていると、「めっちゃいい制度やん!」って思えて来ますが、果たして自分の場合はどうだったのでしょうか・・・。

 現在iDeCoにかかる手数料は、加入手数料として加入時に2,829円。運用中は国民年金基金連合会に支払う105円と信託銀行等への事務委託手数料66円を足した171円を毎月支払うことになる。他に選択した金融機関によっては運営管理手数料なるものがかかる場合があるが、これは無料の金融機関を選ぶことによって回避できます。

 私の場合、毎月支払っていた国民年金基金連合会や信託銀行等への事務委託手数料を途中から年払いに変更したため、これらの手数料を半額以下に削減しました。

 で、原則60歳になれば確定拠出年金をもらえるはずなのですが、加入期間が10年に満たないと、受け取り開始年齢は加入期間が2年減るごとに1歳ずつ繰り下げられます。 私の場合、早く会社を辞めてしまったので予定よりも1年遅れての支給となり、その間の事務委託手数料の792円を余分に支払う結果となりました。

 また、運用益が非課税になるメリットがあったのですが、そもそもiDeCoを始めようと思ったのは2016年になってからでして、ちょうどこの頃は中国経済の減速に加え、英国民投票でのEU離脱派の勝利による金融市場の混乱やアメリカやユーロ圏の企業部門の成長予想も弱めの動きが広がって、、リーマン・ショック直後の2009年以降で初めて成長率が3%を割り込み世界経済の先行き不透明感が高まった時期でもありました。

 こんな背景の中、年金をもらうまでの保有で考えているiDeCoなので、もしも回復までに時間がかかるような世界経済の悪化に見舞われた場合、株などの投資信託で運用してしまうと利益が出るどころか大損してしまうことが予想されたのです。

 手数料を支払うことが嫌な私は、損をすることも嫌なのです。もっとも、これまで購入したクソ株は買値を大きく下回る塩漬け株になっているので、私の嫌いな損は既にたくさんの経験を積んでいるわけですが、さらにiDeCoまで損するのは嫌だったのです。

 ということで、運用スキームは手堅く定期預金でw

 定期預金って、利息が0.00000001% いや、そんなにも低くなかったかw

 兎に角、何百年かかってようやく数十円の利息がつくくらいの低金利時代でしたが、損をするよりましだと思っていました。当時はね・・・。

 一方、節税効果もあるiDeCo

 これによる節税額はトータルで165,600円の所得税と住民税を節約したことになりました。

 結局iDeCoの効果というのは、私の場合この節税効果の165,600円から手数料を引いた金額に雀の涙ほどの利息を足した結果となりました。

 計算すると次のとおりです。

 節税効果  165,600円

 手数料   ▲11,620円

 税金     ▲1,108円

 振込手数料  ▲  440円

 運用益(利息)   643円

 iDeCoをやってみた結果は、差し引き153,075円の節税効果ということになりました。

 これ、一時金ではなく毎月年金として貰おうとすると、振込手数料だけで440円×12回×5か年の26,400円がかかってくるってことになるんだよね。

 手数料を払うのが嫌いな私には、一時金でもらうしか選択肢がありませんでした。

 タラレバの世界にはなるが、ちなみに、iDeCoになんか目もくれずに掛金を2018年7月3日から設定された巷で余りにも有名過ぎるeMAXIS Slim米国株式のS&P500を買っていたらどうなっていたかって?

 毎月の掛け金12000円でせっせと投資信託を買っていたら、今では総額250万円程度になっていたんだよな~。

 私が定期預金で運用したiDeCoで受け取った80万円程度との差は大きいけれど、これがリスクを恐れた私の人生の結果なんだとつくづく思った次第です。