「あいち・なごや周遊観光パスポート」を使っての愛知県訪問の旅。
今日(といっても昨日の話になるが)のお出かけは、これで10コース目。9コースで予定していた愛知県訪問の旅でしたが、1日で予定していた施設を回り切れなかったことから急遽増やした1コースを訪れてきました。
さて、今回訪れた施設は、全部で3つ+α。+αと書いたのは、前回行くことができなかった3つの施設だけを訪れるのにはあまりにも非効率だと思ったので、今回+αの施設として日帰り入浴施設を追加しちゃいました。
あまりにも非効率だと思った理由は、残った施設は3つなのですが、3施設共通チケットで入場すれば710円。ドニチエコきっぷの割引を使えばなんと590円で入場できるんです。
それなのにこの寒い季節に自家用車で行くと、ガソリン代に加えて駐車料金の1000円が必要になります。なのでこの3施設をわざわざ訪問するっていうことに、あまり魅力を感じなかったのです。いっそのこと、この3施設は権利放棄しちゃおうかなって真剣に考えたくらいです。
でもですよ・・・・
万が一、この3施設のレポートを楽しみにしていた読者がみえるとしたら、それはそれで「期待を持たせておいて止めるのかよ!」って罵声を浴びかねない裏切り行為になってしまう訳でして。
散々悩んだ結果、もう少し魅力あるプランに変更することでおよそ1カ月半ぶりの愛知県訪問の旅となった次第です。
1.南極観測船ふじ
2.名古屋海洋博物館
3.名古屋港ポートビル展望室
おまけ 湯~とぴあ宝
おまけの「湯~とぴあ宝」は、なんと朝の5時から深夜2時まで同じ入場料金で利用可能という、私にとっては非常に嬉しい施設なのですが、いかんせん遠い。車で1時間以上も離れた場所にあるので、新入社員の頃にブームだったスーパー銭湯巡りの際に1~2回行ったことがあるくらいです。しかし、まだ生き残っていたんだ。その頃に行っていた近くのスーパー銭湯は無くなったり、経営者が変更して名前が変わったりしているのにな。
ということで、今回早朝からこの湯~とぴあ宝に行ってから、残りの3施設に行こうかと思ったのですが、深夜遊びを前提とするならば、やはりここは一番最後でしょ!、ってなりました。
さて、後の3施設のオープン時間は9時30分となっており、どれから回っても良かったのですが、3つの中でおそらく一番見るところが多いだろうと思われる「南極観測船ふじ」からのスタートにしました。
実は、この「南極観測船ふじ」を見学したのは今回で2回目(多分)です。
とは言っても、1回目の見学は私が小学生の時だったので、船内の見学の記憶はありませんが外観ははっきりと覚えていて、船首に書かれている「5001」はずっと記憶に残ったままなのです。
この「南極観測船ふじ」は昭和40年から昭和58年まで南極観測船として航海していますので、私が見たときは現役船だったはずです。でも、どの港に停泊中(南極でなかったことは確実です)に見たのかも覚えておらず、ただ珍しい船がやってきたというので親に連れられて見にいったという記憶だけが残っています。
さて、名古屋港に展示されている「ふじ」ですが、内部の見学は隅から隅まで見られるというものではなく、公開されていない場所もたくさんありました。ただ、公開されている部分には、乗組員や観測隊員に模した人形が飾ってあったり、当時売られていた日常生活消耗品やゲーム、小説本等の小物類も併せて展示する等、展示の工夫が見られました。
食堂の様子。激しく揺れるので、机や椅子は床に固定されていたり、机の上には食器が滑り落ちないようにストッパーがついていました。
食堂の隣は調理室になっていて、かなり広かったですし、洗米器や野菜カッター、万能調理器、生ごみ処理機までありました。やはり生野菜だけは日持ちしないので、常時あるわけではなく、その代わりといっては何ですが、もやし生育器なるものが設置されており、船内でもやしを育てていたみたいです。
これは見ての通り処置室です。実際に盲腸の手術も行われたようですが、海が荒れ狂っている時にメスを持って手術をしていたら危ないでしょうが・・・
白衣を着ているのでこれも診療室?
いえいえ、少し訓練した乗組員がにわか理容師になって髪を切っていた理髪室です。
洗髪、髭剃り無しの散髪で、料金は無料だったようです。この理髪室は、平成29年8月に「理容遺産」に認定された旨の説明がありました。無許可営業じゃなかったのか・・・。
なんだかみなさん、楽しそうにゲームに興じていますよね。昭和の匂いがぷんぷんするような光景ですが、令和の時代はどうなんでしょう。各自バラバラでスマホゲームでもしているんでしょうか。
乗組員はこのような3段ベッドで寝ていたようです。ベッドの布地にはマジックで落書きが残されていました。文部省の貴重な税金で買った備品に落書きしちゃいけません。悪戯で学校の机に彫刻刀で彫った名前等がずっと残っている・・・・。そんな感じです。まあ、廃船となって取り潰されるのがわかっている最後の旅で、思い出に書いたのであれば、多少は許されるかも。でも、実際には残って見学者に晒されてしまってますがな。。。
観測隊員には大部屋ではなく、少人数の部屋が割り当てられていたようです。
しかしこの人、さっきから俯いたままじっと座っていますが、何か大きな悩み事を抱え込んでいるのでしょうか。うつ病にならないか心配です。
階段の踊り場に掲げられていた看板。
「ふじの見どころ」+α
見逃さないように、ここに書いてある場所を写真に収めてきました。
でも、αって何だったんだろう・・・。
ブリッジ前方から見える景色はこんな感じ
あと、デッキから見える景色はこんな感じ(水族館側)
格納庫を改修した場所には、南極に関する様々な展示物がありました。
南極大陸って、かつては赤道付近にあったんだって。
南極大陸の大きさは日本の約37倍。大きいなぁ。カナダよりも大きいんだぜ。
南極大陸の平均標高は2000~2500メートルもあって一番標高の高い大陸なんだってさ。でもほとんど氷河でかさ上げされているらしい。
南極には大和雪原という地名があって、明治時代の終わりに日本人で初めて南極を探検した南極探検家の白瀬矗が到達した最も南の地点一帯を命名したのが始まり。私はこれを「やまとせつげん」と読んでいたのだが、どうやら正式には「やまとゆきはら」というらしい。
まあ、こんな感じで展示物を見て回りました。
展示室内の様子
南極の氷は左側。降り積もった雪が圧縮されて氷になった際に大量の空気が閉じ込められており、光の乱反射で白っぽく見えている。
南極の氷って、時々イベントとか高級なお店などで氷を溶かしてプチプチ音がするのを聞かせてくれるところがあるよね。数が少なくとっても貴重なものかなって思っていたけれど、今日ここで見た映像の中に氷の切り出しシーンがあって、南極の氷が綺麗に切り取られて段ボールに詰められ、何百箱という大量の氷が運ばれていました。お金さえ出せば意外と簡単に手に入るのかも、って思いました。
ここは東京から14,070キロも離れているところです。
南極昭和基地からのライブ映像です。南極は夏ですねぇ、地表が見えています。暖かそうに見えるけれど・・・。
南極基地での生活の様子が描かれていました
ちなみに昭和基地のある場所はちょうどオーロラが出現するエリア内にあるらしいです。今は白夜の時期なのでみられないですが、船が南極を離れる頃はオーロラが見られるようです。
白夜って久しぶりに聞きました。
意味は、『真夜中になっても薄明になっているか、または太陽が沈んでも暗くならない現象のこと』って辞書には書いてありましたが、私の記憶では1日中太陽が沈まない日のことだと思ってました。そして「びゃくや」って言っていますが、本来の読みは「はくや」なんだってさ。なんか先ほどの大和雪原に似ているなw
で、「ふじ」の船上でふと考えてしまった。
そういえば、「白夜」ってよく聞くけど、逆に一日中太陽が出ない日もあったよな。昼間も太陽が出ないから薄暗いの・・・。それってなんていうんだったっけ?
ずっと考えて思い出せず、出てこない言葉が気になって気になって・・・
知ってる?
予想外に「南極観測船ふじ」で長居をしてしまいました。
ここを1時間くらい見学して出て、次の名古屋海洋博物館と名古屋港ポートビル展望室とで1時間くらい。9時半に入るから12時前に出たら駐車料金も500円で済むし、お昼ご飯はフリードリンクで長居できるし、最終目的地の湯~とぴあ宝ではサウナで思いっきり楽しんで、マンガを読みまくれるのにって思っていたのに誤算でした。
というわけで、最終回って書いておきながら長文になっちゃったので「あいち・なごや周遊観光パスポート」の我流トリセツ(最終回・後半)に続きます。