やまとの少しニッチな日記

徒然なるままに~自分の体験談を中心に、思ったことを綴っています。

映画「アルキメデスの大戦」を観ました

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大和ミュージアム

 

前々から興味があった映画「アルキメデスの大戦」が、Amazonプライムビデオで観ることができたので早速観てみた。

映画の中でも言われていたが、戦艦大和は美しいフォルムを持っている船だと思っていて昔から好きな戦艦で、お小遣いを貯めて買ったちょっと大きめのプラモデルを組み立てて部屋に飾ってワクワクしたり、10分の1戦艦の「大和」が見たくて、広島県にある大和ミュージアムまで出かけていったものである。

この映画では、冒頭から戦艦大和が航空機からの爆撃と魚雷により轟沈する戦闘シーンから始まるのだが、そもそもこの映画、戦艦大和の建造計画を止めようと立ち向かう天才数学者たちの奮闘を描いたストーリーのはず。それが、史実とは言え、戦艦大和がいきなり登場するので、計画は止めることができずに結果的には建造されてしまうストーリーなのね、っていうことが否が応でもわかったうえで見なくてはならない映画なのである。

この冒頭の戦闘シーンで最も印象に残ったのは、大和からの銃撃を受けて墜落する敵の戦闘機からパラシュートで海に着水したパイロットを、すかさず救援航空機が助け出すシーンである。

群れをなして縦横無尽に空を飛びまわって攻撃してくる航空機を相手に戦うにはあまりにも非力すぎた巨大戦艦大和。死傷者が増え続ける大和の乗組員が必死になって対空砲火砲で一矢を報いてやったと喜ぶ乗組員の目の前で救出される敵国の兵。この現実を見た乗組員はどう感じていたのだろうと思うと胸が痛む。

大和の建造には莫大な費用がかかるのだが、その見積もりを過少に見積もって建造反対派の代替案を退けようとしたが、逆に過少見積もりを指摘されると、すべて敵国を欺くためにわざと少ない建造費を提示して巨大戦艦であることを隠した・・・・と、説明するあたりが嘘も方便だなと妙に感心してしまう。

また、不沈神話といい、大和と命名したことといい、日本の象徴としての国民の期待を一身に背負う役割を持った戦艦に仕立て上げていった本当の理由を設計者が言い放つシーンも出てくるが、これも一理ある説明だなと思う。

かくして、かつてないほどに美しい巨大戦艦大和は誕生するわけであるが、冒頭シーンで描かれたとおり、史実は残酷な結果に終わってしまうのである。

余談ではあるが、このブログで使っているハンドルネームの『やまと』には、いろんな意味の『やまと』が入っていて、もちろんその中には戦艦大和も含まれてる。

また、この映画の終わりのテロップで三重県桑名市にある鯉料理で有名な大黒屋が登場する。この大黒屋は上げ馬神事で有名な多度神社の近くにあり、いつか多度神社とセットで食べに行きたいと思いつつも未だに訪問したことがない店なのだ。コロナが落ち着いたら行ってみようかなと改めて思った次第である。