20年以上も日本株ファンドマネージャーをしていた方が、もし今買うならこの銘柄を買いたいという記事を二年ほど前に読んだので、その当時、投資魅力が高いと言われていた8銘柄を買ってみた。
購入したのが2019年3月中旬。新型コロナ禍の影響で株が暴落する1年前の話だ。
購入は、8銘柄をそれぞれ100万円づつ、計800万円。
当時、ファンドマネージャーが買いたいと思っていた8銘柄とは、
JXTGホールディングス、スカパー、双日、日産自動車、丸紅、みずほFG,三菱ケミカルHD、三菱UFJFG
いずれも配当利回りは3パーセントから6パーセント以上ある高配当株ばかり。減配リスクが少ない株を選択したとのことで、長期保有にはもってこいの株だった。
当時の日経平均株価は、21500円程度。今の日経平均株価は25900円以上。
なんと最近の日経平均株価は29年ぶりの高値を更新し続けており、2年程前の購入当時と比べてみても、20%は上昇している。
当時800万円で購入した超有望株の現在の期待値は、ここから20パーセント上昇して、960万円以上となっているに違いない・・・。
久しぶりに、その評価額を見てみた。
購入時の評価額が787万円余りだったのが、現在は960万円以上になるどころか、驚きの574万円余り。160万円の利益が出ているのかと思いきや、なんと212万円の損失!
なんだこりゃ。
29年振りに日経平均株価が最高値を更新したというから期待して見てみたのに、評価額が購入時よりも27%も下がっている事実が判明。
しかも、配当金も減配や無配に転落する銘柄があり、本来であれば毎年34万円の配当金が振り込まれるはずが、24万円と、10万円も減ってしまっている。。。
20年以上も日本株ファンドマネージャーをしていたという手腕を買って投資をしてみたけど、まったく成果がでていない。いや、むしろ平均以下、それも日経平均株価が29年振りの最高値を更新し、購入時からも20パーセント以上上昇しているなかで、損失させる銘柄を推奨していたとは。。。
ちなみに、買った8銘柄のなかで最悪だったのは、業種が自動車の日産。
購入時の半値まで下落している。
腹が立つ。損失額もこれだけで50万円。
次いで悪いパフォーマンスだったのは、業種が商社の双日。
これも、購入時の4割以上も下落している。
その次に悪いパフォーマンスだったのは、業種が化学の三菱ケミカルHDと業種が石油のJXTGホールディングス(今は、ENEOSになっているが)。
これらも購入時の3割以上、下落している。
このように書いていくと、一体上がっているのはどれなのかと思うでしょ。
衝撃の事実!!
ファンドマネージャーなら買ってみたいと思っている日本株式8銘柄のうち、これだけ好調な日本株式のなかで実に7銘柄が購入時より下がっていたのである。
ということは、上がっているのは、たったの1銘柄のみ。
で、その銘柄は。。。
業種が情報通信のスカパーJSAT HD
どれだけ上がっているのかって?
2パーセント・・・・
実は今日、株価が2パーセント上昇しているので、先週末だったらアウト!
8銘柄すべてが損失を出していたということになる。
投資信託を購入するとたいていマイナスになってしまうと言われているけど、こういう人たちが手数料を貰いながら目星をつけた株を売買しているから、ダメなんだな。
ファンドマネージャお勧めの株を8銘柄買ってみても平均で3割近く下げてしまう株。いろんな情報を見ながら株を買ってみては、毎回毎回損失を被っているけど、購入時よりあがることってあるのかな。。。。
今回も、塩漬けってことで、一件落着。