今日の日経平均は、午後2時50分に、前日より700円以上も下落して大台の4万を割り込む勢いだったが、結局前日の終値より594円安い4万168円で落ち着いた。終わってみれば、3月11日につけた868円安に次ぐ、今年2番目の大幅な下げ幅であった。内容も相当悪く、日経平均採用銘柄だけが大幅に下落したのではなく、全面高だった昨日から一転し、値下がりした銘柄数は全体の8割を超え、TOPIX(東証株価指数)も前日比で48ポイント安と大幅に反落したのだった。
まあ、今日はいわゆる「権利落ち日」にあたるので、配当目当てや株主優待目当てで株を買った人の売り注文がでて、ある程度下げることは予想できたし、なんでも計算によると、3月期決算企業の配当落ち分は260円程度だそうなので、それくらいは下がるだろうな・・・と。
しかし、594円も下げるって、余りにもひど過ぎないかい?
素人の私には、権利落ち日なので下げることと、最近よく言われている円安に対して日銀が為替介入するかもという警戒感から下げやすいということは知っていたけれど、今日のニュースを見ていたら、どうやらそれ以外にも要因がいくつかあるようだ。
例えば、『年度末に向け年金基金が膨らみすぎた株式の持ち高を減らすから』
おいおい、こんなの最初から分かっていることじゃないのか?今年に入ってからの株高、初の4万円台、3月末が年度末。株式の持ち高を減らすために売却するって、周知の事実なのではなかったのかな。もっとも私は知らなかったけど。^^;
『年度末を前に当面の利益を確定しようという動きが広がったから』
なんで年度末だからって利益を確定するかねぇ。それとも、年度末だから利益を確保しておかなければならない理由があるの?だったら、毎年年度末は売られまくるってことだよね。もっとも私は知らなかったけど。^^;
『今夜、アメリカで雇用に関する指標などが発表される予定だから』
FRBの利下げのタイミングへの影響もあって売買が手控えられているっていうけれど、このスケジュールも、すでに前々からわかっていることだよな。もっとも私は知らなかったけど。^^;
『29日に日経平均採用銘柄の入れ替えがあり、様子見となった』
そんなことが決まっていたのか。もっとも私は知らなかったけど。^^;
『明日は米国株式市場が聖金曜日で休場だから、様子見姿勢が強まった』
休場になるから、買う人が少なくなって下がるのか?そもそも明日がアメリカ市場が休場になるって、私は知らなかったけど。^^;
とまあ、こんな感じで経済評論家などのプロの方々は分析しているけれど・・・
どれもこれも、業界に席を置いていたら、事前に全部わかることじゃないのか?
なのに、なんで下落した事実が確定してから、「下げた理由は・・・云々」というまったく役に立たない後付けの記事を出すのかなぁ。これだったら、株式を取り巻いている様々な情報に全く疎いド素人の私でも、『今日は大幅下落でした!』っていう結果だけで中身のない記事くらい簡単に書けますけど。
前もって知っている事実があるのなら、何日か前に『3月28日の株式は、同日夜にアメリカで雇用に関する指標などが発表される予定であることや、翌29日に日経平均採用銘柄の入れ替えや米国株式市場が聖金曜日で休場ということもあって、年度末を前に年金基金が膨らみすぎた株式の持ち高を減らす動きや当面の利益を確定しようという動きが広がるため、3月期決算企業の配当落ち分である260円を大幅に上回る今年最大級の下げに見舞われることは確実でしょう!』って書けばいいのに。
もしも、そう書いてあったらどうするかって?
自分はそのまんま静観。何もしない。(笑) ただ私は、今まで事後に書かれた経済専門家の分析結果しか見てないから、暴落する前に、「28日の株式市場は暴落します!」って断定した予想記事が書ける経済専門家っているのかな?っていうことが知りたいだけなのである。
そんなこと、事前に書いたらパニックになって株価が暴落するし、暴落を予想した空売りを仕掛けて儲ける輩が出てくるよって?
そうだよね。だから今日の株式市場が全面安になることは、プロにはわかっていたけれど、あえて暴落するよっていう予想を出さなかったのかも。そう、予想できないんじゃなく、予想を公表しないでこっそり身内だけで儲けるために。
要は株で儲けたければ人に頼らず、自分で情報を収集しなさいってことだね。